Alien
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そろそろ目的地につく。寝る、と発言して秒で眠りについてからピクリとも動かないくましろを見やる。
「おい、そろそろ着くぞ。…起きろ。」
乗り物酔いを加速させないため肩を弱めに揺する。…爆睡してるな。顔色…は悪いな、寝てるのに酔うのか。ダメージ2倍は本当に厄介だ。
「、うぷ、」
薄っすらと意識が浮上し、目を開けたかと思えば口を抑えるくましろ。
「待てここで吐くな」
前の席に袋を取りに行く前に八百万が差し出してきた即席の袋を貰う。
吐いてはいないが、吐き気があるほど酔っているようだ。
「酔う辛さ分かるわ…くましろ君、大丈夫そ?吐いたほうが楽になるけど…」
麗日と緑谷が心配してやって来る。
「…気持ちは吐いた…」
なんだそれ。背中をさすると和らぐのか、眉間のシワが減る。
「もう着いたから、降りて外の空気吸え」
…ここまで連れてきたからには授業に参加させてやりたいがこれは休ませるのを筆頭に考えておかないとマズイな…。
休んだら休んだで、家でぴーぴー泣きそうだ。
「…ふう、ヤオモモちゃん、袋ありがと。先生も…うわ待ってカッコよ!!!!!」
八百万に礼を伝え、こちらを見てきたくましろが仰け反る。落ち着けねえのかお前は。
「元気なのか元気じゃないのかハッキリしろお前は…」
心は元気です!と返ってくる。
「ふふ、…体調はよろしいのですか?」
肩に手をまわす八百万。皆に世話焼いてもらってんだなこいつ。ちゃっかりしてやがる。
✳神代くましろ
「…降りたら落ち着いてきたかも…!陸地最高…陸地バンザイ」
すーはーすーはー、と深呼吸を繰り返す。
酔い止め薬飲んでたおかげか、吐き気はあったけど吐くまでには至らなかったし、なんとかなりそう。
寝る前から治癒使ってたのもあるかな…。
「さっきからずっと陸地走ってたぞ」
常闇くんが人の感動に茶々を入れてくる。
「常闇くん…うるさいよ…知ってるよ」
「くましろダイジョウブカ?」
心配そうに出てきた黒影ちゃん、あまりにもかわいい。
「黒影くん大好き愛してるよ」
一瞬グロッキーになってたオレをみて心配してくれてた相澤さんに「無理はするなよ」と言われる。優しすぎ…!
「やっぱり相澤先生かっこよくて優しい…参考までに、結婚相手に求める条件ってありますか?」
なんの参考だよ!と上鳴くんが爆笑してた。
「厄介オタクじゃないこと」
即答する相澤先生に今度は切島くんが膝から崩れ落ちて笑ってる。全員失礼じゃない???
「じゃあオタクやめます」
「絶対無理に1000円」
無理じゃないです!と地団駄踏んだら怒られた。
「冗談抜きで本気なのに…」
「冗談だからとかじゃなくて、体調悪化するからやめろと言ってんだバカが。
あと本気なら俺を超えてこい、今のレベルじゃ話にならん」
「えっ…!!??!?……え…???新手のプロポーズ…?」
え、だって俺より強くなったら結婚してくれるってことだよね?!え!?なんか解釈間違えてる!?
「ブッハハハハ!!!!!顔めちゃくちゃ赤ェ…!!!!」
頭を抱える相澤さんと、涙を流して爆笑する上鳴くんと切島くんと瀬呂くん。
オレの顔が真っ赤になったのが面白かったみたいで、3人の背中を叩いておく。
「うるせぇ…行くぞ4バカ」
「オレも入ってるんですか!?納得がいかないんですけど」
「言っとくがお前が1番バカだぞ、大バカ野郎」
悪口のオンパレード…
しょんぼりしてたらお茶子ちゃんに「たぶんね、照れ隠しだと思うよ」って耳打ちされたし、
出久くんには「僕もあれはプロポーズかと思った…プロヒーローになるの待ってるよってことだよ!」て味方してもらえた。
(ていうかすごい、こんな施設もあるんだ…)
(おい1バカどこ行く、迷子になりてえのか)
(1バカ呼びにハマらないでくれますか???)
(事実だろ。…で、体調は)
(元気です!目眩やふらつきもないです)
(救助される側になるなよ)