Alien
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「いきなり電源落ちるから停電騒ぎで一瞬大変だったぞくましろ君!」
「常闇君がやれって」
「おい」
「でもまあすぐに非常用の電気で持ち直したけどね!うむ、2人とも素晴らしいチームワークだった!
相手の弱点を見抜き、そこを突いた戦闘だったね!それでいて奇抜!」
褒められて素直に嬉しい。
授業が終わりすぐに帰るオールマイト。絶対定時で帰るマンみたいになってるけど相澤さん曰く、体の調子があまり良くないらしい。心配だ。
「…そだ、出久くんのとこ!」
治癒は使わないけど(使うと相澤さんがうるさい)様子見に行くくらいなら、いいよね?
しっかり迷ったけどなんとかたどり着いた。よかった〜相澤さんに電話するしかないと思った。
「ども~~」
「…おや、なにかの宅配かと思ったよ」
リカバリーガールがペッツくれた。嬉しい。お礼を言って尋ねる。
「…出久くんは?大丈夫ですか?」
「ああ、一年の。そこで寝てるよ」
痛そう、触る気にもなれない。
「…ほぼ毎回、こんな大きな怪我して出久くん大丈夫なんですか?」
「心配性だね、…まあ良くないことなのは事実だね。このまま続けてれば逆に死ぬかもしれないし」
逆に死ぬ!!!!怖いな!!!!
「リカバリーガール、…俺も治癒の個性あるんですけど…」
「?」
「相手の怪我が丸々返ってくるって、変ですか?」
「そんなことないさ、ノーリスクで治癒だけできるなんて方が珍しい。…何らかのデメリットがあるのが普通さ。
使い続けたら摩耗するし、限界はあるものよ」
そうか、そういうものか…と納得しているとリカバリーガールが笑い出す。
「ふふ、ああごめんなさいね。相澤先生に聞いてた通りだから…よく考え込むのね」
「え、何あの人俺のことそんな言いふらしてるんですか?」
「逆さ逆、なんにも教えてくれないから私たちがしつこく問いただしてるのよ。強情でねえ…なかなか口を割らないのさ」
つまり相澤さん、皆に詰め寄られてるのか…。
「…相澤さん、優しいですからね」
「あら、他の学年やクラスからは『厳しくて意地悪』って意見ばっかりよ。くましろちゃんには優しいのねえ」
そう…なのかな。
15分待ったけど、出久くんは起きそうになかったので先に教室に戻る。今日の放課後にはきっとヒーロー基礎学の各ペアの内容を相澤さんがチェックしているはずだから、
今日の夜講評を聞けるはず。
「ただいま「相澤さ」うるせえ」
まだ名前も呼びきってない!ゴンと音が鳴るくらいの強さでゲンコツされた。痛い…
「静かにしろボケ」
もうちょっと最初は優しく伝えてください!!
いきなりのグーゲンコツは痛い。
「…暴力反対!まだ出迎えただけじゃないですか!」
「だから…静かにしろ、もう」
元気よく出迎えただけでゲンコツが飛んでくる、なんていうDVだ。
「…で!今日のヒーロー基礎学見てくれました??」
「近ぇ。とりあえず座れ」
0.5秒でリビングにもどって座る。普段からそうしろって言われた。
「はいお疲れ。…立ち回りも作戦もお前らしくて奇抜。」
「それ、オールマイトにも言われました。相澤さんを意識して捕縛器も使ってみたんですが、どうでした?」
「…俺の足元にも及ばないが、初回にしては上手く使えてた方だ。連携もよく、相手をよく見てたな。轟の個性を逆に活かすとはな…合格点をやろう」
「!じゃあ、「だが」…?」
「…轟がドアを凍らせたあのドア、やったこともないことをいきなりやる上、身体へのリスクが高かったことは大幅にマイナスだ。お前の体がどうにかなったらどうするつもりだったんだ?少しは考えろクソガキが」
「…………」
だから上げて落とすのやめてよ…
「あん時何してたんだ」
「出久くんの…ボール投げを参考にして…皮膚だけを温度上昇できないかなって…。治癒はちゃんとしてました」
「手と肩見せてみろ」
肩はともかく、手のひらは火傷などにもなってない。
「お前…今回はうまくいったからいいものの…痛み感じなかったのか?」
「熱いなあ、くらいでした。たまたま、神経痛覚も止めてたのかもしれません」
「…いちいちいじけるな、誉めただろうが」
「上げてから落とさないでくださいよ!」
「分かった分かった、だからお前も問題行動であることを理解しろ」
「痛み、感じなかったんでむしろラッキーだったんですけど、感じた方がいいってことですか?」
「…ダメージ2倍だから、お前の場合は突き指が骨折と同等の痛みに感じてしまうだろう。一見すると確かに厄介なハンデだが、痛みっつーのは一種のストッパーにもなる。
…くましろ、あとで人体の仕組みでも調べて神経止めようとか考えてただろ」
ギク。なんでバレてるんだ。
「…はい…」
「禁止だ。何がなんでも絶対やるなよ」
「…どうしてですか、」
「痛みを感じないってお前、手足切られても吹っ飛んでもそのことに気付かねえかもしれねえんだぞ。どう考えても危ねえだろうが。
手足があっても痛覚がなかったら出血多量にも気付かねえ。」
「そ、っか…確かに、そうですね。」
「緑谷にも言ってるが、毎度毎度何かしらの犠牲をうむやり方しかできねえなんぞ門前払いだ」
肩に軟膏塗れよ、と軟膏を渡される。
(相澤さん、写真なんですけど…)
(あぁハイほら撮れ)
(ツーショットがいいです)
(………)
(お願い!!お願いお願いお願いします!!!)
(……………ハァ…今回だけだぞ)
(!!!ありがとうございます!額に入れて飾りますね!)
(恥ずかしいからやめろ…オイ、さっさと撮らねえか)
(待ってください、今構図考えてるんで!)
(構図ってなんだよ)
(お互いハートの片割れ作ってハート作るのとかは?)
(却下)
(相澤さんの両側のほっぺにハート作るのは?)
(却下)
(え〜どれならいいですか?)
(プリクラじゃねえんだぞ……)