Alien
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『お前の個性、きっもちわりー!!』
『触れただけでなんでも止めてしまうんでしょ…?気味が悪いわ…』
『ウチの子、一緒の保育園で大丈夫かしら』
『くましろくん、君の個性は危ないからみんなの前では使っちゃダメよ?』
「…なんで?」
『間違いでも誰か傷つけてはいけないもの、先生との約束。……守れるよね?』
ああ、その目が。
使うな、面倒ごとを起こすな、気味が悪い、恐ろしい、怖い、、、
昔からずっと大嫌いだ。
「…っ、あ〜!!さぶ!!!!」
はい、今ね夜中の2時。
母さんとちょっとしたケンカして家出した…。
ちなみにいま11月でマジ寒いやつね。ほんと凍死しそうです。
個性が炎だったら、と思うけど夏に死にたくなるから無い物ねだり。
いつだって隣の芝生は青々としてるモンだよね。
「なぁにしてんの…?」
「っっ!!!!」
びっっっくりした。腰抜かすかと思った。
いや、夜中の2時の真っ暗な中背後から急に声かけられてみ?誰だって心臓跳ねると思う。
「…え、なに、誰?」
振り返るとそこにはもう、いかにも怪しいですって人。
うん、とても怪しい。君の名前不審者だろ。さよならしたい。
「ガキが、こんな夜中に…」
同い年くらいに感じる背丈なんだけど…失礼ではないか?
普通ここは皆警戒とかして、逃げる準備とかするんだろうけど。
お前まじアホだなって人生で何回言われたか分からないオレはこう答えた。
「…てか、そんな薄着で寒くないの?」
言ってから気付くんだいつも。
怒らせたり、泣かせたり、そうしてから気付く。
なんでこのタイミングでこんなこと言っちゃんたんだろう、
なんでこんなこと言ったんだろう、誤解されちゃうなまた、って。
いつも気付くのは、すべて終わった後。
「学習しない」と言われればそれで終わりだが、向こうがまず偏見の目で見てくることが多いので
後から考えればオレが正しい言動をしていたとしても、それが認められることはまぁ…まずないよね。
だから仲のいい友達と呼べる子はいないし、もう最初から諦めてる。
だけどそいつは初めて怒らず、泣きもせず。
ばかにもせず、このタイミングの意味わからない質問に答えてくれた。
「うん…結構寒い」
だろうね。
うん、だろうねしか言えないよ。
「………コンビニ、行く?」
「行こうかな」
ノリ気だなぁ、俺のことガキとか言っといて。
これで同い年とかだったらマジで笑い飛ばすぞ。
「ねェ、俺には同い年にしか見えないけど?」
「いや、オレの方が上だね。4つ上。」
いやに的確だな。
4つ上…ってことは18…?
お互い未成年じゃん、警察来たら補導まっしぐらだ、最悪。
「神代くましろ。そっちは?」
「死柄木 弔。」
すっげぇ変わった名前。1発で色んな人に覚えられんじゃん。
「フーン、弔ね…」
とりあえず2人でコンビニに向かう。
寒いし肉まん食べたい気分だ。