Alien
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プレゼント・マイク。昨日聞いたけど、まさかの相澤さんの同期らしい。そんでもって仲良しらしい。こうも正反対な人と仲良くなるもんなんだな。
そんなマイクの授業。
「んじゃ次の英文のうち間違ってるのは?」
ラジオとかあんなにハイテンションなのに、普通に授業するんだ…もう笑いそう。肩震えてるから隠れてないと思うけど。
教科書で顔を隠してると後ろからイスを軽く蹴られる。爆豪くんだ。
「もう、なに?」
「何じゃねぇ、なに笑ってんだよ」
いや別にアンタのことじゃないんだけどな…気になったのかな。
「だって、授業思ったより普通すぎて面白くない?」
くふ、と笑い声が漏れる。
「…お前のツボ分かんねェ」
フン、とそっぽを向かれる。聞いといてひどいなあ、と前向こうとしたら見つかってしまった。
「おいおいそこ~!お喋りするなよ!」
「オレは真面目に大好きなマイクの授業聞いてたのに、後ろの爆豪くんが蹴ってきたんです、イジメです」
「あぁ゛!?」
チラ、と目配せする。もちろん笑ってるオレ。すごい、ジブリみたいに怒ったら毛がより逆立ってる…
「大好きだなんてサンキューな!!
新学期早々喧嘩なんて楽しくねーな、仲良くしてくれよ!」
「はあい」
「テメェ覚えてろ神代…」
いや顔コワっ!!!
「名字好きじゃないから下の名前で呼んで〜」
不思議そうな顔をする爆豪くんを他所に座ろうとするとマイクに遮られる。
「おっとついでだラッキーボーイ神代、ここの間違い分かるか?」
じ、と問題文を見る。
「ん~、関係詞が意味わかんないとこに居るんで4番っスね」
「正解!!!」
ぱちぱちぱちと拍手される。あとで相澤さんに自慢しよう。優等生発揮した。
もちろん英語の授業終わってから爆豪くんにしこたまいじめられた。ダメージ2倍だからやめて!って弱々しく訴えてみたら、仕方ないから殴るのはやめてやるって言われてほっぺをつねられた。その時の楽しそうな爆豪くんの顔を忘れない。
待ちに待ったお昼!初めてのお昼だ。学食なんてすごい高校生らしい。
「うう、出久くん聞いてよ、爆豪くんがね、」
「見てたよ…痛そう、大丈夫?」
「天使」
抱きつく。そんな風に心配してくれるのきっと出久くんとかお茶子ちゃんとかしかいない。たぶん。
「くましろ君は何にするの?」
「う~ん…」
出久くんに後ろから抱きついたままメニューを眺める。
「美味しそうだから全部たべたい」
「なんと!くましろ君は大食らいなんだな!」
飯田くんがびっくりしてた。そんなに食べる方でもないけど、少食な方でもない。ただサンプル写真が美味しそうすぎて…
「そうでもないよ飯田君」
皆、名字があんま好きじゃないって言ったら名前で呼んでくれるようになった。優しい。
結局ハンバーグ定食にした。うまい!見習いたいこの味。
「白米に落ち着くよね最終的に!!」
ランチラッシュが俺らの元へとやっってくる。
「なんでこんなに美味しいんですか?」
材料とか何を使ってる?と聞くと、経験と技術!あとは真心!と言われた。ついでに撫でられた。
くそう、シークレットか…
「くましろくん自炊してるん?」
お茶子ちゃんがご飯頬張りながら聞いてきた。かわいい。ハムスターみたい。
「うん!まあね。」
大体は作れるよ、と返す。
「偉いな!ぜひ今度振る舞ってくれ!」
「分かった愛妻弁当ね。♡天哉♡って弁当作ってきてあげるよ」
「すまないが、それは嫌だ!」
すごく嫌そうに眉間に皺を寄せる飯田くんに笑う。
午後はヒーロー基礎学。この授業の評価の良し悪しで、俺のカメラフォルダの潤沢がかかってる…!
事の発端は昨日。相澤さんは、というよりイレイザーヘッドの知名度の低さにオレが憤っていたら、
『別にオールマイトさんらを否定するわけではないが、見せつけるモンじゃねぇだろう、ヒーローっつうのは。』
とあまりにもかっこよすぎる返答。
『………』
『何黙ってんだ』
『いや、かっこよすぎて死ぬかと…なんとか生存しました』
『またそれか』
『もうホント、喋るたびにかっこいいからちょっと一旦喋らないでください。しっ!』
無表情でスン、とした相澤さん。また絵になる。
まずね?ポーズがさ、ポケットに手を入れて座ってんの。で、ちょっとだけ猫背なの。
最強クラスにかっこいいじゃん??その上、捕縛器で顔があんまり前なくて、目しか見えないの。
『………』
『ダメ真顔もどちゃくそカッコいい!!!もうムリだあぁぁぁ!!!』
『なんなんだお前』
『今の微笑みプリティ最高!!はいもう一度』
『その携帯とカメラしまったらな。』
『究極の選択!!!!!!』
とジタバタしてなんとかお願いしてたんだけど、カッコいい相澤さんオフィシャルの写真撮りたい!!と駄々をこねたら『ヒーロー基礎学の訓練結果次第で考えてやる』って言われたの。
だからものすごくやる気に満ち溢れてる。
「わーたーしーがー!!」
この声は…来た!
「普通にドアから来た!!!」
何あのポーズ!!!オールマイト可愛い!普通にドアから入ってきた!
ドアのサイズ大きすぎない?って思ったけど、なるほど、こういうことか…
「鼻歌歌ってる…超可愛いねオールマイト」
「かわ…!?カッコイイが良かったぞくましろ君!」
銀時代のころのコスチューム。カッコイイ。生きる歴史だ…。相澤さんもコスチューム変移あればなあ…
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う課目だ!」
単位数も最も多いらしい。絶対落としたくない。
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
BATTLEと書かれたカードを出すオールマイト。小物使うの可愛い。
「戦闘訓練!」
ヒーローぽいし自分以外の個性を見れるの、ワクワクしてきた。入試の時は周り気にしてる余裕あんまりなかったしね。
「そしてそいつに伴って…こちら!!!」
ピッとリモコンを押すと壁が動く。番号が振られたケースがそれぞれある。え、これもしかして、
「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…」
「「「戦闘服!!!」」」
着替えたらグラウンドβに集合、とのこと。