Alien
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いよいよ雄英高校へ初登校日!
1週間前から仕立てた制服、楽しみすぎて毎日朝着てたら相澤さんに「小学校に上がる幼稚園児かよ」と声をあげて笑われた。ひどいよね、人のワクワクをさ!
準備に時間かかってちょっと遅刻ギリギリ。洒落にならねぇ。初日早々遅刻とか絶対印象もあだ名も遅刻くんになる、それだけは避けたい。いやだ遅刻くんとか無理。
1-A…あった!扉を割と勢いよく開けたせいで、中にいる皆がこっちを見ていた。
「は〜間に合ったあ〜」
ほっと一息ついたのも束の間、
「「あっ!!!」」
揃った声が聞こえる。声の方を向くと、出久くんとあの時の女の子。やっぱり2人とも合格してたんだ!
なんか野生的な勘が働いたんだよね。
「出久くん!!同じクラスなのか~合格おめでとう!」
嬉しさのあまり抱きしめる。急ぎすぎて自分しか見てなかった。
これでバラ色の高校生活が送れることが確定した、もうすでに楽しい。
「くましろくんこそ、改めておめでとう!…けどちょっとく、苦しいかな、」
もっときつく抱きしめておく。うげ、と聞こえた。
「私も!この間はどうもありがとう。」
女の子が話しかけてくる。あの後がちょっとみっともなくて恥ずかしいけど…。
「こちらこそ!大事な出久くんを助けてくれてありがとうね。よくアレでやって欲しいこと汲み取ってくれたね…」
「びっくりしたよ〜、振り返ったら倒れてるんだもん…。私、麗日お茶子!よろしくね!」
腕と足がボキボキに折れた出久くんと、パンパンに腕腫れて気絶してる俺に挟まれたお茶子ちゃん、相当焦っただろうな…よく考えたら申し訳なくなってきた。
「オレは神代 くましろ!お茶子ちゃんも、出久くんもよろしく。」
言い終わって早々、シャキシャキした声が後ろから飛んでくる。
「き、君は…!緑谷くんと同じく人助けをしていた人だな?まさか君もあの試験の仕組みに気付いていたとは…!」
なにが?顔に出ていたのか、出久くんが小声で「気にしなくていいと思う」って言ってくれたから気にしないことにした。試験の仕組み?
彼は飯田くんというらしい。学級委員長みたいな真面目な子だ、変に真面目でちょっと動きが面白い。
「飯田天哉くんかあ、オレは神代くましろ。好きなように呼んでね〜よろしく。」
とりあえずいい人そうなのでまだいい。問題はあの道端で爆発してたアイツもいることだ。
向こうも俺のことを覚えてるのか、めちゃくちゃガン見されてる。
会釈くらいしとこかな。…無視された…
俺の席、は。え〜と…?あれ、どこだ?
「お友達ごっこならよそでやれ」
馴染みのある声が聞こえたと思って振り返ると、毎日見ている寝袋が見える。
「…はぁあ?!?」
すっごい大きい声出た。みんなオレを見てるけど気にしていられない。
なんでここにいんの?しかもなに「ドッキリ大成功!」みたいな感じで頬笑んじゃってるの?
「…え、あいざ、「静かにしろ」…」
なんていう職権乱用…酷すぎる。説明の責任を果たしてない。ていうか俺のお気に入りの寝袋じゃん。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね。」
8秒くらい良くない?いつもオレ10分くらいは起きれないよ?(根気良く起こしてくれるけど、相澤さん)
「担任の相澤消太だ。よろしくね。」
よろしくねって。あの顔で???そんな可愛いこと言うの?マジウケるんですけど。
肩震えてるんですけど俺。真顔でよろしくねとかなんなの。睨まれてるけど気にしない。家帰ったらモノマネして笑ってやろう。
いつまでも教卓の隣に立ってるのもあれなので、席順シートを指差す。
「…もしかして俺、クラス間違えてます?」
「いや、間違えてねえ。最終版じゃねえのを印刷したんだな…
あ〜…お前の席はそうだな…八百万、後ろにスペースあるだろ。少し下がれ。そこの隙間に机いれて座れ。」
「はあい」
爆発する個性のあいつの前に座る。席順シートで見えたけど、爆豪というのか。
なんで1番前じゃないの?と誰かが聞いてたけど、透明の個性の子がいて、後ろの方だと存在確認がしずらいから1番前にしときたいとのこと。なるほど。
担任だと教えてもらえてなくて納得のいってない俺をよそに、体操服に着替えてグラウンドに出ろ、といきなり言われる。
え、俺まだ持ってな…分かったあれ俺のだ。サンプルみたいにしたな。どおりで届かないと思ったんだ。
「…ちょっと相澤さ、ぶっ」
体操服思い切り顔面に投げられた酷い。
「なにをニヤニヤしてやがる」
「そんなこと言ったらさっきドッキリ大成功、みたいな顔してましたよアンタ。どっちもどっちです〜」
新品のジャージのはずなのに
「うるせぇ。俺は微笑んでたんだ。お前肩震わせて爆笑してたろ。雲泥の差だ。」
認めた、、、ついに自白しましたよ!!!
「だって真顔でよろしくねって、ぶっ、」
今思い出しても笑える。全然よろしくする気のない顔で「よろしくね」は可愛くて…。
「……………」
据えた目でこちらを睨む相澤さんに気づいて肝が冷えた。でも自分だって笑ってたじゃん!!!微笑みとか誤魔化してるけど笑ってはいたじゃん!!
「分かった分かりましたすいませんでした!!!」
肩を掴んできて力を入れ始めたのですぐに謝る。なんて野蛮なんだ…ちなみに廊下での出来事。
「……ていうか担任って何スか、聞いてないんですけど。」
騙しだ。詐欺詐欺、と言う。
「上から言うなと言われててな。何だ、嫌なのか?今からでもB組に移るか?」
「めっちゃ嬉しいんです!なんでそんな意地悪言うんですか!」
「お前が笑うからだ。…暑いから抱きつくなさっさと着替えろ」
ほんと意地悪言う時の顔だけイキイキしてるんだから!!秒で着替えてグラウンドへ向かう。
何するんだろ…入学式とかカリキュラム説明とか省くのかな?