フロイドに絡まれる・男主
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日常①
*ナマエ・ミョウジ
「あ、マンタちゃんみ〜っけ!」
げ。後ろから避けてる人の声が聞こえたと思ったらドタバタと走ってくる音がする。
「お願い隠して」
「無理だろ、お前デカイんだから」
この人でなし!といえば俺はクラゲの人魚だよとスルーされる。人の要素入ってんだから一応合ってるだろうが…!
「ばぁ〜っ!あは、久しぶりだねえマンタちゃん」
「あ…ウン久しぶり…?いや2日しか経ってないよ」
「2日間じょーずにオレのこと避けてたねぇ?…なんで?」
ニコニコと背中におんぶされるように来た190超えのでっかい人魚が、俺のことを凄まじい顔で横から睨みつけてきてる。コロコロ情緒も表情も変わるフロイド・リーチ。オクタヴィネル寮での絡んではいけない3大トップの一人だ。フロイドがいるということは…3大トップの残り2人も近くにいるんだろう。
2年D組で同じクラスなのも運のツキだ、同じ寮じゃなくてほんとに良かったと思う。オニイトマキエイの人魚である俺はフロイドに通称マンタちゃんと呼ばれている。何故ちゃん…?と思ったが、180を超える大柄だと思ってた俺よりもフロイドのほうがデカい。そのせいもあって可愛いく見えてるらしい…だからちゃんなんだとか…。聞いても意味はよく分からなかった。
「避けてないけど…」
「へ〜ぇ??……でも昨日目があったのに目線そらしたよな?」
「気のせい気のせい」
オクタヴィネルは俺らのグループ内では通称「マフィア」だ。だからアズールからうまい契約話を持ちかけられても、こちらの勝機が見えない限り話に乗らない方がいいと被害者の声を聞いて学んでいるので特別な契約や貸し借りはしてない。だから俺は強気でフロイドに言い返せる。
「おや、フロイド。やっとナマエさん見つかったのですか?」
「ああ余計なの来た…」
俺的に1番ヤバい奴だと警戒してるジェイドまで揃ってしまった。一見するとフロイドのほうが気分屋だし今みたいにコロコロ機嫌変わるからヤバい奴扱いされがちだが、楽しいことにレーダーが向いてるだけのフロイドよりも何を考えてるかあまり表に出さないジェイドの方がヤバい奴だと思っている。
「オレのこと避けてたの気のせいって言ってる…嘘だよなァ?あ?」
「いだだだ、痛いって!!噛むよ」
「やってみてよぉ、オレもやり返すけど」
何なんだまじで…。背中からいい加減降りてほしい、コバンザメじゃないんだぞ。ていうかコバンザメのほうがくっついてる魚よりでかいって見たことねえよ。
「フロイドの用事って転寮してこいってだけじゃん、しないいって」
言っても聞かないならスルーするでしょと返す。
「え〜?ポムフィオーレよりオクタヴィネルの方がいいって〜」
「……はあ……アズール!!!お前んトコのコバンザメどうにかしろ」
「僕に言われましても…フロイドの言うとおり転寮なさればよろしいじゃないですか、そしたら止みますよ」
「あのなあ、そしたら同じ部屋で寝よ〜☆とか始まるだろ」
「すげ〜!なんで分かったの?」
「分かりやすいからだよ…!」
ぎゅ、と凄まじい力で抱きしめてくるフロイドの顔を剥がすように押す。
「ああもう授業遅れる…!」
「次オレ錬金術、だから…あっち」
魔法によってカクンと右を向かされる。
「降りろよ!!」
「マンタちゃんも一緒にやろ?」
「絶対嫌だ!クルーウェルに言いつけるからな!!」
勝手に歩かされて錬金術の教室に足が進む。コイツ…後ろにいるからマジカルペン取れねえし…!友人たちにトレインへの言伝を訴える。つーか2限前に錬金術やったばっかなのに…!
「…クル先!!!フロイドどうにかして!」
「クルーウェル様だ馬鹿犬……リーチ、何をしてるんだ」
「マンタちゃんに抱っこ。このまま一緒に錬金術受ける」
「俺次トレイン先生なの!」
「……なら今回の魔法薬の出来次第で次回の同席を認めてやろう。リーチ、ここんとこ毎回爆破してるからお前には無理じゃないか?」
「なんで勝手に話進めんのセンセ」
「出来の悪い人魚に少し付き合ってやってくれ、お前は錬金術の成績はいいだろう」
まあ……ヴィルさんのご指導のもと、錬金術は鍛えられてるからな…。
「は?ヨユーだし…何作ればいいの?」
「神秘薬だ」
おお、なかなか難しいの課題にしてきたな…。
「神秘薬ゥ?……あ〜材料に青くてキラキラ光るちょうちょの鱗粉入れるやつ?」
「そう」
「……それならこーして…」
他人の台と鍋を勝手に使っててきぱきと作り始めたフロイド。とられた人は呆気にとられてる。
「ここで三回左に、右に二回混ぜりゃ……はい」
「…いつもこうしてくれると助かるんだがな」
あっという間に完成させたのを見れば、ササッと作ってたとは思えないほどかなり精度の高い神秘薬だ。意外とササッと作るほうが精度高いのか…覚えとこ。クルーウェルが許可を出したおかげで次回俺の同席が決まる。
トレイン先生の授業に10分ほど遅れてしまったが、友人たちのおかげでなんとか事なきを得たし大変だなって労ってもらえた。好きな授業で言えば、魔法史は上位に入る。一番好きなのは呪文学。次に錬金術、その次は魔法解析も好きだし…古代呪文も好きだ。呪文学と一緒に極めたいひとつ。
お昼になりカレーを食べてるとドカッと隣にレオナくんが座る。古代呪文語の授業で一緒になって以来仲良くしてもらってる。今日も野菜を俺の皿に移しに来たんだろう。
「疲れた」
「随分駆け回ってたじゃねえか」
見てたなら助けてよ、と思ったけどあんまり相性良くないよなこの二人…と思い返す。
「おや、レオナさんにナマエさん…珍しい組み合わせですね」
アズールだ………双子はいないのを確認した。前の席に座ってくる。そうしてご飯を食べすすめてると、今日もストロラウンジでバイトしに来てほしいといわれる。俺やラギーなんかは突発で人が足りなくなったときにバイトしに来てほしいと呼び出されることがある。ラギーの生まれは貧しい家庭らしく、少しでも仕送りの額を増やしたいこともありバイトに勤しんでるのは知っている。俺は別に貧しくはないけど、裕福でもない。自分のご飯代なんかはバイトして賄うって決めてるから仕送りを拒否してるのでこの単発バイトを引き受けてる。
「どこの子が欠勤したの?キッチン?」
「いえ、ホールです。では放課後お願いしますね」
はいよと返事をしてあっという間に放課後。オクタヴィネル寮に移動しモストロウンジに向かうとニッコニコのフロイドが待ち構えてた。
「マンタちゃん!」
ぎゅう、と全く遠慮のないホールド。
「ね〜今度そこの水槽で泳ごうよ」
「やだ」
「ええぇぇ〜なんでぇ??」
マンタは大体は背は黒く腹側が白い個体が多いが、俺は人魚のとき体が真っ白だ。珍しさ故に群れ…親族の中でも浮きまくりだし、暗い海の中にいても目立つからよく襲われたし、弱そうに見えると小さい頃は揶揄われてきた。真っ黒だったらカッコよかっただろうに…。だからあまりここでは人魚の姿は見せたことない。
「なんだっていいでしょ…ほらアズールに睨まれてるから離れろ」
「うわマジじゃん…マンタちゃん、あとでまかない作ってよ〜オレマンタちゃんの飯好きなんだよなあ」
ご飯程度で機嫌が良くなるなら作るか…。食材で余ったもの次第だけど確かにフロイドは俺の作るまかないをよく食べる。体の大きさに見合う食べっぷりだ。
忙しいオーダーをこなし、客をさばいてやっと閉店の時間。レジの入金確認を終えてソファに座る。なかなか忙しかった…サバナクローとスカラビアの輩に絡まれたりして結構大変だった。クレームに発展しそうなところをフロイドが収めてくれたのでなんとかなった…。
「フロイド、何食べたいの」
「え!マジで作ってくれんの?!え〜じゃあ…ドカ盛りパスタ!」
ドカ盛りパスタ、俺がよく食う冷凍パスタの名前をもじってよくフロイドが注文してくるメニューだ。パスタならわりかし簡単だ…たしか(ほぼ)ジェイドのせいでキノコ類が好きじゃないはずだからそれは抜いて…トマトとベーコンと大根がある。出汁もあるしさっぱり系でいくか。
オリーブオイルに乾麺パスタとミニトマト、ベーコンとにんにく、水を入れ茹で上げるようにして炒めていく。麺が茹で上がり水分が抜け、ベーコンに焼き色がついたら大根おろしと大葉を乗せる。味付けはさっぱり醤油と味醂、酢とレモン汁を和えたタレをかけて…完成!
「はい」
「うまそ〜!」
「僕にもいただけますか?」
アズールもいつの間にフロイドの隣に座ってた。試食程度の量でいいですというので小盛り。賄いにしてはトマトと大葉で色味もよく、かなり美味しくできた。
「なるほど…少量のお酢とレモン汁が入ってるんですね、さっぱりしてて非常に美味しいです。しょっぱいイメージの醤油がここまで変わるとは…」
「このタレは冷しゃぶなんかにも合うよ」
「うンま〜!マンタちゃん天才じゃん…!もうおかわりねーの?」
「待ってもう平らげたの?凄いなお前…」
フライパンに残ってるドカ盛りパスタの残りをよそって渡す。アズールもタレが気に入ったらしく少量おかわりしてた。
(ねえやっぱりオクタヴィネルおいでよ)
(やだってば)
(なんでよ)
(ポムフィオーレを気に入ってるから)
(ん゛〜〜)
(そんな言うならお前がポムフィオーレ来たら?)
(やだ)
(なんなんだよマジで…)
オリジナルキャラの1人です。
デフォの名前はリッカ・テスタ(個人的に珊瑚の海はイタリアイメージなのでそんな感じの名前にしました)
ポムフィオーレ寮2年D組 マンタの人魚で人間時183cm。
アルビノのため人間に変身している時も全身白く、瞳の色は透き通るようなグレー。日差しに弱く、直射日光化では視界悪化のためほぼ見えなくなるし通常時・人魚時も視力は低いので視力が低くてしかめっ面になっちゃうトレイくんには苦労をわかってもらえてる唯一の仲間。
視力が低い代わりに耳や鼻がよく効く。
親戚は多いけどひとりっ子想定です。
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