🐰🐈⬛
山下「あー、死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」
村井「どうしたの?」
人気の少ない階段で足を折ってご飯を食べる。
スカートの上にお弁当を乗っけて肩を並べた。
優とは反対方向にいる壁に肩とおでこをつけて物騒なことを言っている瞳月はあまりにも対照的で、それに対する優の発言はあまりにも軽かった。
文化祭の出し物は、後に行われる打ち上げの資金調達に皆血眼。
決まった出し物に賑わうクラスの中を瞳月は優とご飯を食べるために颯爽と出たのだった。
瞳月が見せた黒板の写真に優が目を落とすと、それぞれの当番が書き出されている。
衣装担当、裏方、装飾
そしてお給仕
村井「瞳月メイドさんなんだ〜!」
山下「あああああ!!!!!!」
村井「?」
山下「なんでこんなの!しーが!!!」
村井「ジャンケンに負けたからでしょう?」
山下「それはそうなんやけど!!!」
今日はお弁当を開けるまで道のりが長い。
優は首を傾げながらお弁当の卵焼きに声をかけて、瞳月のお弁当箱を開けてあげた。
村井「???」
山下「理子とやるのはええねん、着たくないねん服」
村井「メイドさんの服?」
山下「そう。いややいややいややいやや」
村井「え〜、見てみたい…」
山下「はぁ?」
村井「あ〜怒らないで瞳月〜」
山下「他人事だと思って…」
村井「ちがうよぉ〜!!!」
持っていたお弁当を膝に乗せて瞳月に向き合う優とは対照的に、今度は瞳月が優を睨む。
目を細めた先はしかと優を見つめ、また怒らせてしまったと優の喉を鳴らすのだった。
村井「絶対似合うのに…」
山下「そういうのやないの」
村井「恥ずかしいの?負けたの瞳月なのに、?」
山下「やって〜…」
理子と2人でチョキパーパーやってん
理子と2人でメイドさんやねん
無理やねん
しーあれ着たないねん…
山下「あんな可愛いの…しーキャラやないって…」
村井「絶対可愛い!見たいな優ちゃんさんは」
山下「ええん、しーと回れる時間少なくなっても」
村井「…え、それは嫌、だなぁ…」
山下「やろ〜?」
瞳月がやっとお弁当に目線を移す
箸でつかんでパクパクとご飯を食べていく。
もぐもぐと含まれたほっぺをつつくとあしらわれて、えーと言葉をもらすと話を続けられる。
山下「しーやって優と「どうにかしないと…」
山下「……きけや」
村井「うーん、係誰だっけ」
山下「男の子、名前なんやっけ」
村井「そっかそっか〜」
山下「はぁ…誰か変わってくれないん…」
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村井「おかえりなさいませ、ご主人様〜!」
山下「…………はぁ?」
ごめん今日学校早く行くことにしたから先いくね!
なんて連絡が入っていたのはこのせいかと辻褄を合わせたところで美羽をどつく。
着たくないって言ったし、誰か変わってよ〜なんても言った。
言ったけどそういう事やないやん誰やねんあほなんか?なんでこれが上手くいくと思ってんほんまにあほなんか?
ミニスカートに装飾過多なピンクピンクしいメイド服を着た優が、銀色プレートを持って接客の練習をしていた。
目に飛び込んでくるものすべて目に毒すぎる
声も出ずに魂だけがどこかにいった。
それしーのやつやから、少し小さい…?
てか短ない…?
足がでているのをニーハイで何とかするのもやめない?
力技すぎんねん、この衣装男が考えたんか?あほなんか?
山下「いや、ダメやろ何OKしてん」
村山「優がやりたいって」
山下「優がやりたいっていったからってあかんやろ」
村井「似合ってない、?」
山下「そういうことやないねん!!!!」
はぁ、
優のせいでどっと疲れてきた
肩のスクバの持ち手が落ちてくる
美羽がそのスクバの紐を持ってくれたのでかけ直すと、優がかけよってきた。
村井「今日朝一緒に行けなくてごめんね瞳月」
山下「そゆことやない、なにこれ、しーが着るはずやったのに」
村井「着たくないって言ってたし、一緒に回れる時間多い方がいいかなって」
山下「やからって優が着ることないやん!!」
村井「瞳月が着たくないなら私が着れば瞳月の体空くし着なくて済む!」
村山「…………。」
山下「美羽、笑ってる場合ちゃうで」
村山「だって笑」
ケラケラとお腹を手出で抑えて笑う美羽を睨み、すぐさま優に目線を動かす。いらっしゃいませ!などなど、うんぬんかんぬん。
理子と一緒に練習しているようだった。
優のメイド服の裾をちょんちょんと引くと体を動かさずに目線がこっちを向いて、頭のフリルカチューシャを手で直した。
山下「ほんまになにしてん、脱いでしー着る」
村井「だめ、もう着ちゃった」
山下「優が着るなんて思ってなかった」
村井「瞳月が着てるとこは優ちゃんさんのおうちで見る」
山下「はぁ?!」
村井「これ今日頑張ったら持って帰っていいらしいから。シフト午前中だけで、瞳月のシフトも料理だけの午前中だから、午後は一緒に居よう?」
山下「いつのまに」
村井「売上たくさんだったら瞳月のクラス打ち上げ焼肉らしいよ!?」
山下「関係ないねん!!!」
村山「営業中はメイドさんの撮影禁止だから、安心してね」
山下「ばか!!!!」
ふふふとゆっくりと口角の上がった優に頭を撫でられて俯くと、美羽が告げ口するように肩を撫でた。
村井「よし!そうと決まれば!」
山下「そうと決まってないねん」
村山「優も強引だね。」
村井「?」
村山「しーちゃん、しーちゃんのメイド服周りに見せたくないのは優なのかも」
山下「…しーやって優の見せたくない」
村井「私は大丈夫!ね!瞳月とたくさん回る!」
山下「ゆううううう!」
村井「???」
村山「優健気で可愛いね、さ、ほら働くお時間だよメイドさん」
理子〜と美羽が呼びに行く。
恥ずかしがり屋の理子がうぅ…とよわりながら出てきて、優がこっちを向いた。
行ってくるねとニコニコした笑顔で気にかけられると弱い。
かわいい、
つい言いそうになった。
山下「他の子に可愛いなんて言われたらしばくからな」
村井「もう叩いてるんだけど!?」
おわり