【12】裏・ミニドラレポート
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「………あはは、えっとさ~」
デミックスは顔を引き攣らせつつ、そのレポートのメイン役とも言える人物に目を向けた。
マールーシャは、顔を俯けてフフフッと不気味な笑い声を漏らしている。
徐々に顔をあげていくと…笑う表情に対し彼の眼は正反対に位置する感情が込められていた。
分かりやすくいえば、此処でレポートを書いた張本人達がいれば、怒声をあげ大鎌で大人げなく刈り取ってやりたい衝動に駆られている。
気位の高い性格故に、こういう笑いのネタにされる事を書かれた事自体、薔薇侯爵のプライドに見事な亀裂を走らせた。
どこぞの素人が大声をあげてしまい、雪崩を引き起こす位の衝撃だ。
他のメンバーは、口を押さえて笑いをこらえたり、うわーと痛そうな視線を向ける。
サブ役である二人の少年少女はというと…
少年は、今のマールーシャが一触即発な状態なのが、自分達も関わっているのだと俄かに感じ取り、やば…という顔になる。
少女は、きょとんとして「話の主役」の男性の調子がおかしい事は分かるけれども、その原因が何故なのか…と首を傾げている。
「お父さんか…」
「ふむ、可憐な娘がいるのも悪くないかな」
ロクサス&シオンから「理想のお父さん」に選ばれたレクセウスとルクソードは、満更でもなさそうだ。
「ハハッ、俺はまだまだ独身生活満喫してーから、子持ちになるのは遠慮しとくってハナシだ」
シグバールはへらへらと笑いながら言うと、ロクサスはムッとして言い返す。
「俺だって、あんたみたいな父親…お断りだ」
「おーい、ロクサス…ムキになんな。あいつにからかわれるだけだって」
親友からの助言に、ロクサスはむーとした表情で「わかった…」と渋々呟く。
サイクスは、チラリと上に座るゼムナスの様子を伺うが…背後に影がでている。
父親向きでないと暗に言われた事に、少なからずショックを受けているのだろうと察した。
「残りはあと2枚か」
ルクソードがぼそっと呟いた言葉は、各自思考に入っていたメンバー達の脳裏を覚醒させる。
やや落ち込みそうになっていた指導者は、首を小さく左右に振り、デミックスに対して命令する。
「続きを読め」
「あ、はーい……」
続きを読む事に些か躊躇してしまう音楽青年だが、上司の無言の気迫に圧倒されてしまい、やはり読まざる負えなくなった。
レポートの次なる頁を捲る。
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