【12】裏・ミニドラレポート
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◇ 裏ミニドラレポート③
【タイトル】薔薇侯爵、鍵ッ子達に質問する。
3枚目は―――ロク君とシオンちゃんと…ムカつく薔薇侯爵の話題になります。
薔薇侯爵は、相変わらず性格変わりません。
僕達は、以前この男を茄子並に「超サイアク」の部類に評価しました。
花バラ臭いのもそうですが、リエさんに酷い事をしようとしたからです。
もし、今度、不埒なまねしようとしたら泥と粘土の団子を顔に投げつけてやろうと計画中です。
話を戻すと、最近、薔薇侯爵は機関の良心であるロク君とシオンちゃんをお茶会に招きました。
クッキーとサンドイッチ…うぅ、あまりにも美味しそうな匂いに、食べちゃいたいです!
あっ、薔薇侯爵が二人に何やら質問している。
『…リエさんはどんな花が好きなんだ?』
『うーん…シオン知ってるか?』
『リエさんは、撫子の花が好きってコゼットさんが言ってたよ』
『【撫子】―――思慕、貞節、純粋な愛…等の花言葉がある。彼女にふさわしいな』
おいおい…薔薇侯爵、あんた贈る気満々だろ。
考えてる事なんて、僕らでも分かる位バレバレなんだよ。
呆れと白けた視線を薔薇侯爵に注いでいると、シオンちゃんからとんでもない発言が…!?
『でも、お花を贈るのはやめた方が良いよ』
『何故だ?』
『どうしてだ?』
薔薇侯爵のみならず、ロク君までその質問の意味が分からずに問いかけた。
『ヴァンスさんが、お花をいっぱい贈っているからだよ』
その問いかけに素直に答えるシオンちゃん。
あっ、ヴァンスさんって…あのヴァンスさんだよね?
リーシェさん風に言うなら「低血圧極悪非道破壊神のヴァンスさん」だよね。
僕達もあった事あるけど、顔は良いのに性格はすっごく反比例した皇帝様だよ!
怒らせたら、ドラえもんがねずみを核ミサイルでやっつけるレベルでおっかない人だよ。
茄子と薔薇侯爵なんて、色んな意味で適わない相手だよ。
そんな人が、リエさんの旦那さんだなんて未だに信じられません!
あっ、ヴァンスさんの名前が出るや、薔薇侯爵の顔が歪んだ。
ロク君は「ふーん、そうなんだ」と言いながら、普通にお菓子をつまんでいる。
ロク君、君は向かい側に居る今にも、大鎌を出しそうな殺気走っている男に気付かないのか!?
シオンちゃんも気付いていません!
さらに衝撃発言を連発します!
『ヴァンスさん、料理も上手だし…手先も器用だし、笑うのは得意じゃないけど優しい人だよ』
『へぇー、すごいな』
『………』
その証言が本当ならば、ヴァンスさん、非の打ちどころないッス!
ロク君が素直に驚いている傍らで、薔薇侯爵の持っているコップにヒビが入ったー!
嫉妬が深くなると嫉妬仮面になっちゃうぞ!
『【お父さん】ってあんな感じなのかな…』
『うーん…そうかもしれないね。あたしはヴァンスさんはいい【お父さん】だと思う』
『フフッ、二人とも…忘れていないか?』
『えっ…』『なーに、マールーシャ…?』
『良い父親像は、この城にもいるじゃないか』
今度は何を言い出すかと思えば…「いい父親像」って…。
少なくとも、僕達から見れば薔薇侯爵、あんたは論外だぞ。
薔薇侯爵の言葉を聞いて、暫く首を傾げていたロク君とシオンちゃんは「ああっ」と閃いたように同時に手をポンッと叩いた。
二人とも、タイミングいいね~。
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