【9】カジュアルギア
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「新しい商品が追加されたクポ」
ロビーの購買店にいるモーグリが新商品を入荷した事を告げた。
黒コートを羽織った彼は、封を開けていない段ボール箱をせっせと開封していく。
「どんな商品を仕入れたんだ?」
アクセルが興味深そうに段ボールに詰めてあるアイテムを手に取ってみる。
「あー、まだ調整中クポ! あんまり触らないでほしいクポよ」
「あっ、これってグミ?」
「この温かいエリクサーってまずいんだよな~」
どさくさにまぎれて、他のメンバーも入荷した物を観察したり、ガサ入れしたりする。
モーグリがぷんすかと抗議する中、ロクサスがあるアイテムに首を傾げる。
「これは…?」
「見た事無いアイテムだね」
この購買店では、アイテムばかりでなく、武具や防具など幅広くキーチェーンや武具のパーツも揃えている。
ロクサスが興味を抱いたキーチェーンは、少し変わったデザインのものだ。
すると、モーグリは商売魂がともったのかキラリと目を光らせる。
「それは世にも珍しいアイテム【カジュアルギア】クポ」
「【カジュアルギア】?」
「攻撃性でなく、外見や特殊能力等の芸術面に突起した新種のアイテムクポよ」
「へぇ~、すごいねぇ!」
シオンが目を輝かせながら、その【カジュアルギア】のキーチェーンを眺める。
さらに、モーグリは怪しく目を光らせてこう言葉を続ける。
「このアイテムは通常の仕入れ値なら1000マネーするクポ。
でも、今回は特別サービスで500マネーにしてあげるクポよ!」
「1000マネーを500マネーに! ねえ、ロクサスどうしようか!?」
「そうだな…よし、買おう!」
「おいおい…そんな大安売りの物、安易に買うなよ」
アクセルは、モーグリの口車に乗せられそうになる親友二人を思いとどまらせようとする。
が…モーグリはさらにこんな事を付け加える。
「今ならおまけして、メガポーション、メガエーテル、エリクサーの三点セットもあげるクポよ」
「まじかよ! それなら…」
魅力あるおまけがセットとなる事に、アクセルまでも購入する気になってしまう。
結果、三人はカジュアルギア(+回復アイテム三点セット)を買った。
「なんか面白そう!」
「ま、回復アイテムつくなら買ってもよさそうね」
それから同様の手段で、新商品をドシドシと売っていくモーグリ。
一日立たない内に、機関全員がその商品を購入した事に…
掃除をしていたリエが驚愕してしまったのは別のお話。
「毎度ありクポ~」
空になった新商品の箱を見て、モーグリはフフフッとダークな笑みを浮かべたのは、通りすがりのダスクしか知らない。
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