【8】初○○
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「へぇー、それじゃあ、コゼットとあの病弱そうな旦那、養子を迎えたわけだ」
「はい。天界の保護院でハヤテさんに懐いていたようで…
話しあった結果、その子を家族に…という形になったんです」
リエが、それまでの経緯を分かりやすく説明した。
なんでも、天界には実世界と同じく、赤ん坊の霊(水子)を保護するための施設があるらしい。
2年前に、コゼットの夫…ハヤテは、ある仕事で水子を保護した。
その際に、その子がハヤテの事を気に入ったらしく、時折、施設に訪れる度に懐かれるようになった。
コゼットも、その事情を聞いて定期的にその子と会うようになり…
その子もコゼットを母親だと思うようになったそうだ。
二人もまた、その子を実の子の様に可愛がっていたので、正式に二人の《子ども》として迎える事にした。
「ただいま…おや、勢揃いじゃないか」
ロクサスとシオン同様、ルクソードも買い物を頼まれていたようだ。
いつの間にか揃っている仲間達に、クスリと笑みを零す。
「何を買いに行ってたんだよ?」
「祝いの品だよ。どうぞ、Lady」
アクセルからの質問に、ルクソードはさらりと答えながらリエにある品を渡す。
「つまらない物だが…彼らに渡してもらえるかな?」
「まあ、ス○ス製のチョコ! ありがとうございます。きっと、二人も喜びます」
ルクソードからの祝いの品物に、リエは嬉しそうにお礼を言った。
「そうなると…リエ君に孫が出来た事になるのか」
ヴィクセンがボソリと呟いた事に、周囲にザワリと振動が沸き立つ。
《 孫という事は……リエ(君)(さん)が「祖母」になるの(です)か!》
周囲の面々は信じられないという面持ちで、少年少女と談笑するリエに視線を注ぐ。
【初○○】
一方、指導者はというと…
《孫か…男児はどういう玩具を好むのだろうか》
未だに部下達が混乱している最中、一人だけ如何にして、孫に気にいられるか算段していた。
混乱していた割には、ゼムナスは意外と順応力が早かった。
【おわり】
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