ふたつのステラ 第1部 【ファントムブラッド】(2)
「彼女の答えはもう決まっている…そうだろう?」
ハーパルが穏やかな眼差しを向けると、ソラは目をぱちくりさせた後にこくっと頷いた。
「じょーちゃん!」
ソラは、ジョナサンの手に自らの小さな手を重ねた。
パァアアア…
右手の甲のメビウスの輪が輝きだす。
暖かな光の渦がジョナサンとソラの周りを取り囲んでいく。
ジョナサンは静かに両目を閉じた。
(…僕に必要なのは『力』)
ディオを倒すために…。
エリナを、スピードワゴンを、アクセルを…そしてステラを守るために。
「さあ…君の答えを聞かせてくれ、ジョナサン・ジョースター」
ファイナルアンサーの時間だ、とハーパルは告げる。
ジョナサンは、カッと開眼するとソラと手を重ねたまま口を開いた。
「ステラ……僕は戦う!
君を…エリナを…僕の大切な人達を守るために…どうか力を貸してほしい!!」
力強く自らの願いを告げたジョナサン。
「あい!」
契約者の強い願いを、ソラは快く承諾した。
その瞬間、囲っていた光の渦が二人の声に呼応するように彼等を中へ吸収されていく。
ジョナサンの選択に、フッ…とハーパルは口元に弧を描くとパチンと指を鳴らした。
【契約者は決断し、力を授かる】
「なにっ…」
「ぐっ…なんだッ…あれはぁあああ!?」
時が動き出した。
戦いの最中、視界を覆う眩い光に気付いたアクセルは驚愕を露わにする。
対するディオは、その光が身体的に拒絶反応があるようで、頬や腕、掌などにジュッ…と焦げ跡が出現する。
「(あの光は…エクレシアが契約者に力を授ける際に起きる反応…だとすりゃ、フーは…)まさか…」
彼等に近づこうにも、二人を取り巻く渦から発生する強風が行く手を阻む。
「ジョジョ…フー!」
アクセルが叫んだ直後、光と風の勢いが収束していった。
遮られていた視界が鮮明になっていき、アクセル…それからディオの目に映った二人の姿は…変化していた。
右手の甲に、メビウスの輪を象った契約印を浮かび上がらせ、凛とした面持ちで拳を構えるジョナサン。
そして、彼と並ぶように「ふぅ!」と意気込んだ顔で、グーにした両手を上げて空色の光翼を広げて浮遊しているソラ。
「ありがとう、ステラ。…この力、確かに受け取ったよ!」
「うっしゅ(うっす)!」
【To Be Continued… ⇒】
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