ふたつのステラ 第1部 【ファントムブラッド】(1)
ジョナサンは、最近ある少女と付き合っている。
名前は、エリナ・ペンドルトン。
以前、近所の子どもから人形を取り上げられて、意地悪されていたのを助けた事がある。
あの時は名前を聞けなかったけれど、再会した事で二人は急速に親しくなっていった。
「エリナ、今日は紹介したい友達がいるんだ」
「お友達? どんな子なの」
「うん、妖精さんさ」
「ええっ、妖精!?」
冗談でしょう、と半信半疑。
けれども、心は「本当にいたら…どんな妖精なのかしら」と期待に満ちた、ワクワクした気持ちになっていた。
よく一緒にいく川辺までやってきた。
ジョナサンは、連れてきた愛犬に「ここにいるんだね?」と尋ねる。
愛犬のダニーは「ワン!」と自信たっぷりに吠える。
こっちだよ、とエリナの手を握ってエスコートするジョナサン。
人差し指で口元を抑えて、「静かにね」と小声で囁かれた。
エリナは頬をほんのりと赤らめて、コクッと頷くとそろ~と木陰を覗き込む。
「あっ…!」
「今はお昼寝中なんだ。起きるまで待っててあげよう」
ジョナサンの提案に、エリナは「ええ」と口元を緩めて同意する。
二人が穏やかな眼差しを向けるのは…白い猫の衣服をきた《妖精さん》だ。
【眠るその子に愛しさを感じた】
「ふわぁ~」
欠伸をして、目をしぱしぱさせるソラ。
重たそうな瞼を少し開けたまま、見上げると右と左に少年と少女がいた。
一人はジョナサン。
もう一人は、知らない女の子。
長いウェーブかかった金髪の可愛らしい子だ。
その子は、おそるおそる…でも、怖がっておらず友好的にソラに声をかけてきた。
「はじめまして、ステラ。私はエリナよ。……友達になってくれるかしら?」
エリナの周りに漂うオーラはふわふわと綺麗な光の蝶が飛び交っている。
ソラはすぐに分かった。
…このおねえちゃんはいい人だ、と。
「あい!」
ニパッと笑って了承すると、エリナも綺麗な花のように微笑む。
こうして、こねこにんにもう一人の友達ができた。
【To Be Continued… ⇒】
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