【片翼の天使】シリーズ
※時間軸は、ジョジョ編3.5
※後半はギャグ風味
エクレシアは、やたらと事件に巻き込まれる体質なのだとつくづく思わずにはいられない。
その最たる例が、イザヤが信頼している友であるリエ・クローチェだ。
13機関を筆頭として、世界のさまざまな人物と接触してしまう。
リエが意図した訳ではない。
何故か、彼女は引き寄せられるように、その世界の中心人物達と出会ってしまうらしい。
それでも、彼女はその体質さえも悲観せずに受け入れ、時と場合によっては運命さえも覆してしまう。
敵味方問わず、リエと関わった多くの人達は、彼女に好意を抱いたり、感謝したり、警戒したり、畏怖したり…と正負の感情を混濁させながらも魅了されてしまうのだ。
他のエクレシアも、彼女までとはいかないが、異世界観察へいった先の世界で何かしらの影響を及ぼしている…少なくとも良い意味で。
サポートという形で、イザヤもまたエクレシアのいるところへ赴く事もあるが、大体は出張先で上手く溶け込んでいる。
彼等と縁を結んだ世界の住民は、イザヤからみても比較的良心的な人物が多い。
例外として、加奈がいる世界の一部武将や、カナンを強引に射止めたあの男とその側近達は目に入れたくないほど嫌いだが…。
各エクレシアが、彼等なりに努力して修行している事は、イザヤも応援したいと思っている。
ただ、一名だけ、とても気掛かりな人物がいる。
それは誰かって?
言わずもがな…ソラ・アウリオンだ。
まだ幼子であるソラは年齢上、異世界観察へ行くのは時期尚早。
だから、ゆっくりと適齢がくるまで普通の子としてすくすくと育てていく…これがエクレシア八名とその他関係者の見解だ。
しかし、ソラの内に秘めた能力がそれを拒むかのように、彼女を異世界へと導いてしまう。
その能力をまだ上手く制御できないため、ソラは自ら知らない内に、冒険へと足を踏み入れてしまう。
それは、何の装備ももたないまま猛獣達が潜むジャングルを探検するのと同じ事だ。
ソラがいなくなるたびに、育て親達は必死に彼女を探す。
かくいう、イザヤもまた妹のように可愛がっている彼女を探すのは…当然の成行きだ。
最近になって、ソラがある世界に集中してトリップしている事が判明した。
その世界は極めて特殊なところだった。
理由として、他の世界と比較して時間の流れる速さが不規則である事。
アクセル曰く、最初降り立った時と場所は19世紀頃の英国だった。
ソラはそこである男の子と女の子に出会い、親友となった。
その二人の傍にいる事があまりにも心地よかったのか、この頃からソラは他の世界にあまり行かなくなった。
複数の世界を渡らずに済むから、関係者は内心ホッとしていたようだ。
だが、その世界で一時的にソラは行方不明になってしまった。
後から聞いた話だと、ソラはその世界の導き神のところにいたとの事だ。
その導き神はどうやら曲者らしく…ソラを探しに来たエクレシアを自分の統治する世界に入れないように小細工していたのだ。
アクセルは、その導き神と接触しており…彼曰く「読めない男」
何か意図があって、ソラともう一人…謎に包まれたエクレシア、フィンに、この世界の中心人物達との交流を勧めている節がある。
…アクセルはそう推察しているらしい。
時の流れが進むにつれて、アクセル以外の機関員もその世界へ入れるようになった。
ただ…エクレシアだけはゲートを通過しようとすると、難易度の高い問題をクリアしなければならず悪戦苦闘しているようだが。
「ここか…」
イザヤは、この日初めてその世界へ降り立った。
「イザヤ―!!」
その理由は…彼が現れるや、号泣しながら抱き着く一人の青年からの連絡だった。
もとい…13機関の№9、デミックス。
音楽や趣味には情熱を注ぐ反面、仕事の出来はイマイチになってしまう男だ。
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