【片翼の天使】シリーズ
ザックスが珍しく携帯へ連絡してきた。
生まれ故郷にいるときは、なるべく連絡しない方がいいと互いに約束事をしてきたはずなのに…。
…妙な胸騒ぎがした。
『イザヤ…落ち着いてきいてくれ』
その内容に、イザヤは驚愕した。
「アンジールが…事件に巻き込まれた?」
『その…なんていーか…状況がややこしくて、俺も直に見たわけじゃないし…ああ~! ともかく、加奈ちゃんが今そっちに行ってるから。
彼女が、詳しいこと話してくれるはずだ! イザヤ、アンジールの事は俺に任せてくれ! ごめんな、また連絡する!』
プープー
切れてしまった携帯…イザヤは暫く言葉がでなかった。
「アンジール…」
一体、何があったんだ…?
【これは序章にすぎない】
十数分後、ザックスの連絡通り、水無月加奈がアパートを訪れた。
久しぶりに、対面した彼女の表情がいつになく緊張していた…。
これが、新たな“事件”に巻き込まれるきっかけとなる。
そして、俺はこの事件により否応にも実感する事となる。
…『エクレシア』の現実を。
…『彼女』に課せられた【呪縛】を。
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