【9】Black×white×rain



「止まない雨なんて、ないんです。」


「……ああ… その通りだな…」

「ありがとう。」



「フフッ! お安いごようですよ! …あら…」

「…?」


「雨…止みましたね…」

「…ホントだ…」


「このままだと風邪をひいてしまいますね。 早く帰って、体を暖めて、休んでください。」

「…そうしよう… 色々と、世話になった。 ありがとう。」


「どう致しまして!」


イザヤは微笑すると、踵を返した。


「……あら?」

「…!」


二人は空を見上げると虹が姿を現していた。



「…綺麗…」

「…止まない雨はない…か…」


イザヤは振り返りリエと向き合う。


「また、逢えるか?」


そう問い掛けるイザヤにリエは…


「勿論、貴方が逢いたいと願えば必ず逢えます…」


イザヤはその答えに満足したのか、再び踵を返し、歩き出した。



 -廻転している-
 


 -運命が 歯車だというのなら- 



「もう、大丈夫ね…」



 - まだ、闇が彼を覆い尽くそうとしているけれど彼の瞳は、深遠の闇を宿してはいない。- 



「大丈夫…」



 -オレ達は その間で 轢き砕かれる砂- 



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