【7】La gira con No.2


全ての刃物を打ち落として、シグバールが武器を声の主に向ける

ともは武器すら出していない、というか出す前にシグバールに全て打ち落とされていたのだ

改めて機関の№2の実力を垣間見た瞬間だった

「その仕込み武器、面白いねー…仕組み、教えてよ」
「やなこった」

挑発するように言うシグバールに、声の主は姿を現す
迷彩柄のポンチョに鮮やかな橙色の髪の青年
ともが「彼は…」と呟いた直後、彼の姿は黒い羽根と消えた

「教えてくれないなら…捕まえて聞き出すまで、だ」

また声だけが聞こえたと思えば、今度は鎖鎌のようなものが、シグバール目がけて飛んできた
シグバールの武器では分が悪いと判断したともは、鉄扇を出すと、彼を守るように大きく広げ、その鎖鎌を防いだ

「悪い」
「いいよ。それより…」

未だ姿を見せない青年に、ともは声を張り上げる

「猿飛佐助!姿を見せなさい!」

振り上げた鉄扇から生み出した闇は、鎌鼬のように木々を切り裂く
そして切り裂かれた木々の間から、青年が姿を見せた
不意を突かれた攻撃なため、少々切り傷を負っている
タチのの悪いことに、それは足であったらしく、地面に落ちた彼は膝をついてともを見上げる

「…よくわかったな」
「伊達に闇の中で生きてないわ」

不敵に笑うともが青年に近づく
警戒する青年に、にっこりと微笑みを浮かべると


「さて、君の主人のところに連れて行ってくれるかな?」


シグバールは、彼女の声に副音声で「連れて行くよ、ね?」と聞こえたという…



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