【6】changeling eyes (チェンジリング・アイズ)


   *   *   *


 もし他人から見れば、これは果てしなく面白い状況だろう。
 だが、当事者の視点で考えると、これはとてつもない大問題なのだ。
 自分のキャラクター性という、軽くアイデンティティを揺るがしかねないほどの。


「つまり、ファントムがリエで…」


 そう口を開きながら、茫然とした顔で二人を見るのがロクサス。


「リエが、ファントムだと?」


 さらにその言葉をつづけたのは、その親友アクセル。

 対しそれに頷いたのは。


「と、いうことらしいんです」


 何故か本人たちではなく、ゼクシオン。
 ちなみに二人は、円卓中央に立たされ、所在なさげにしている。


「…つまり、どういうことだ? オイ」

「ですから、言葉通りの意味です」

「いや、求めているのはそういう答えではなくてだな…!」

「ですから、本当にそのままなんですよ…!」


 さらに言いつのるシグバールとヴィクセンに苛立たしげに返す解説役・ゼクシオン。


「どういった経緯かはわかりませんが、確かにリエさんの人格はファントムに、ファントムの人格はリエさんに移っているんです…!」

「つまり、…マジでいれかわっちゃったってことよね…?」


 そして、その解説と。
 ラクシーヌの決定打により、一瞬にして黙る、全員。




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