【2】夏色



「クワッドセブンズ……」

「フルハウスだ」



「………!!!!」



「俺の負けだな、名無子」



………勝った

………勝ってしまった



私が頬をつねって勝利の確認をしていると、ルクソードが微笑を浮かべながらカードを手に取った



「今日は納得の勝ちか?」

「う、うん」

「それならよかった。それで……俺は何をすればいい?」



私はカードを受け取り、ルクソードの隣に腰かけた
ルクソードは驚いたかのように目を見張っている

いざ言おうと決意すると、今まで何気なく見ていたルクソードの思慮深い瞳が直視できなくなる



「何もしなくていい………」

「どういう意味だ?お前は目的があって俺に勝ちたいと思ったのだろう」

「そ、それは確かにそうなんだけど……『してほしい』って意味じゃなくて、単純に聞いてほしいって意味」



わかってるくせに……本当は私の気持ちなんて透けるように見えてるくせに……



「いじわる……」



私がそう言うと、ルクソードは妖しい笑みを口許に浮かべながら私の頬を指でなぞった



「俺から言わせてもらえば、ここまで焦らすお前の方が『いじわる』だ。勝利はいつだってお前の手の中にあるというのに……ほら、言ってみてくれないか」



誰よりも好き
あなたといるとまわりの景色が何もかも輝いて見えて……全てが鮮明な色を持つ

それが嬉しい
それが幸せ



「好き」



「ああ、俺も名無子が好きだ。負けず嫌いもここまで来ると罪だな」



夏の色は水々しい緑色
それを包み込むようにして透明感のあるオレンジ色

ルクソードが隣にいればいつだって輝きを放ち、私を捕えて離さない



強く抱き締めるルクソードの腕の中で、私は幸せを噛み締めながら目を瞑った






end?



→オマケです

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