【21】Summer vacation!
「え、えーっと…。きょ、今日は来てもら…っじゃなくて、来て頂いて…」
「(おちつけって!)」
「(『本日は、ご来場頂きまして』)」
「そ、そそうそう…。ほ、ほ、ほ本日は、ご来場いぃぃいただきまして、ありガとうゴざいます!」
後ろから挨拶口上のサポートカンペファントムとアクセルの声。
しかし、どうにも緊張のあまり声が裏返っている。
どうやら、普通に聴かせるのと違ってきちんと場を設けたせいで無駄に緊張してしまっているらしい。
あちゃーと顔をしかめるロクサスと、落ちつけとリエの後ろから身振りで宥めるシオンにナミネ。
ただ、リエは優しい笑顔で見守っている。
「はい、お招きいただき、こちらもありがとうございます」
笑い、一礼。
あまりにも、何時ものリエだ。
「………」
「? デミックスさん?」
「…ぷっ」
どうも、それが緊張の糸を切って、別の琴線に触れたらしい。
「あははっ、うん! 来てくれてありがとう! 頑張るから聞いててねー!」
「(あーあ。結局いつもと同じになった)」
「(まぁいいんじゃねーの)」
後ろで仕方ないと言いたげなピアノとドラム。
でもしょうがない。
「いっくよー!」
だって相手は、リエなのだから。
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