【21】Summer vacation!



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「あ、リエさん!」

「わぁリエさん来ちゃった!」

「早く準備準備!」


 その出現に慌てふためく、準備手伝いのナミネとシオンとロクサス。
 だが、一番慌てている当のシタールとドラムのデミックスとアクセルはもっとてんやわんやだ。

 その光景を、グランドピアノと言う理由で動けないため喉で笑って傍観しているファントム。


「いやー、本日は御来訪いただきありがとうございます、マドモアゼル」

「ふふっ、ちょっとタイミング悪く来ちゃいましたか? ピアノ奏者さん?」

「いえいえ」


 慌てふためく5人をよそに、その間お客様の相手をすることにしたらしい灰色。


「何せこれ言い出したの、休日発表の夜中だぜぃ?」

「あらら。じゃあ結構急ピッチで合同練習したんですか?」

「いんや、オレはある程度初見で行けるからな。音のタイミングさえわかりゃ後は大体二人に合わせられるからね」


 問題なしよ、と。言いながら見るのはやはり慌てて言いあうドラムとシタール。


「も~いーかい?」

「よし! もうお前は動くな! デミックス!」

「うぇぇえぇええ!?」

「これ以上リエさん待たせていいのか!?」

「良くない! 良くないけど…!」

「動きそうになったらあたしたちが知らせるから!」

「がんばって!」

「うー…」


 どうにか立ち位置も決まったらしい。
 観客席を取るほどのスペースでもないため、ロクサス達に引っ張られるようにして壁際へ移動するリエ。
 正面はやはりシタール&ボーカル担当のデミックスだ。


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