【2】夏色
それから約1週間……
ラクシーヌに付き合ってもらい何度も練習した。
練習しても7割方は運なので、心理作戦を心がけた
ルクソードとは話すけど、ポーカーの誘いは断っていた。
ルクソードからしたら嫌な感じかもしれないけど、こっちだって真剣なんだ
幸運の女神様、今日こそは私の力で勝たせてください!!!
「どうした?」
「勝負……しよう」
「あぁ、いいだろう」
ルクソードの部屋に行き、私はまだ封を切っていない新品のカードを差し出した。別にルクソードを疑っているわけじゃない
ただ、これは私なりの大きな賭けなんだ
一番近くにいて、誰よりも大好きなルクソードだからこそ
ルクソードの一番得意とするカードゲームで、イカサマ無しで勝つからこそ意味が生まれる
伝えたい思いがあるからこそ、勝ちたいって思う
「始めよう」
「うん」
夏の足音はもうすぐそこまで近付いていた
綺麗に整理されて、シンプルなルクソードの部屋
数センチ程開いた窓から入る風は、その微風で白いレースのカーテンを揺らしている
先程まではまとわりつくような暑さを感じていたはずなのに、小さく揺れるカーテンのお陰で爽やかな空気を感じることが出来た
紳士で潔癖気味なルクソードらしい、爽やかな換気の仕方だ
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