【2】夏色
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「ほう……それで、ゼムナスの機嫌が良かったのか」
「それは分からないけど……もっと早く来てくれたらよかったのに……」
「ふふ……悪かった。休憩ついでにポーカーでもしようか」
ルクソードと討伐任務をしていた私は、日陰に座り込んでいた。
ルクソードが差し出したカードを受け取り、数回切ってルクソードにカードを返す
フェアプレイってやつ
木陰から見る街は、人の話し声や生活音、それに混ざった小さな風の音が暑さの中に涼を運んでくれている気がする
そういった事を言うとルクソードは決まって「素晴らしい楽しみ方だ」と褒めてくれる
だからルクソードと見るもの全てが好きで、ルクソードのことが好き
「では、俺から」
「はい」
私は賭け事で一度もルクソードに勝てたことがない
ポーカーフェイスなら得意なんだけど、ポーカーハンドはそこまで強くないらしい
それでも、もし私がポーカーでルクソードに勝ったなら「なんでも言うことを聞こう」とのことらしいので、毎度毎度勝ちたいと思ってる
チャンスがあれば勝利を掴むべく挑戦している
私が勝ったら、告白するつもりで
言うことなんて聞いてくれなくていいから、正々堂々と告白する機会がほしい
いつも言えずにいる言葉も、こういうきっかけがあれば言えると思うから
と、言っても今のところ56敗……勝ったことは一度もない
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