【2】夏色
身仕度を終えラクシーヌ、シオン、私の3人はロビーに向かった
「おはよう、麗しき乙女達………」
「(; ̄□ ̄)ひっ!!ゼムナス!?なんで気配消すの!?」
ロビーに着くと、青ざめた顔をしたゼムナスが私の肩に手を置いた
というか『麗しき乙女達』って言い方がなんか鳥肌が立つ
ゼムナスは私の肩に頭を置くとため息をついた
華麗に捕まった
一度ゼムナスに捕まると、自力で逃げるのは困難になる。
「……私の計画がまた阻止されようとしている」
「えー……そうなんですか」
「ヴィクセンがレプリカを作らないと言うのだ……反抗期だろうか」
「誰にだって反抗期くらいあるよ。ねー、ラクシー…………ヌ?……あれ」
「ちょちょいっと行ってきまーす!ほら、行くわよデミックス!」
「え、おれまだ名無子におはよう言ってねえし!」
「『おはようデミックスー、名無子だよー』はい。挨拶終わり。ちょちょいと片付けるわよ、もちろんアンタが」
「(; ̄□ ̄)ええぇぇえ!!!!?ひでーよ、姐さん!!!!何もかもがひどい!」
(; ̄д ̄)………逃げられた
ラクシーヌはデミックスのフードを掴むと引きずるようにして闇の回廊に潜り込んでいった
ゼムナスの話は長い上に速度が遅いので、ラクシーヌ的に言うと『うぜー』のかもしれない
「シ・オ・ン………ん?」
それならばとシオンに助けを求めてみるけれど、シオンは既にシグバールの元にいた
「行こっか、シグバール」
「あー、はいはい。今日はワンダーランドだっけ?あそこ乙女チックで好きじゃねえってハナシ。あ、そうだ。名無子ー」
「待てコラ自分。乙女(私)×乙女ランド=『男らしい』やろがい?」
「(; ̄д ̄)え……過程の式を説明してくれない?答えだけ出されても全然意味わかんねえよ?だいたいぷーちゃんのそんな顔、おじちゃん好きになれないよ?」
「おじちゃんの趣味なんて聞いてないよ?ほら、行くよ」
(; ̄д ̄)………シオン………
シオンはシグバールの髪を掴むと私に愛想笑いを向け、闇の回廊に入っていった
残された私はロビーを見回すけれど、ルクソードはまだ来てない。
ロビーの中心で任務内容伝えるべく立っていたサイクスに、助けを求めて目を遣るとサイクスは私にニコリと笑いかけた
「正直に言おう。……指導者とか疲れる……いい年して反抗期とか聞いたことあるか?ヴィクセンめ………反抗期といえばロクサスはリアル反抗期だから『触んなオッサン、くさい』とか言うわけ……シオンなんかは『あなたが入った後のお風呂はちょっと……』とか言うのだぞ?言葉を濁すな。私が入った後の風呂は何だ?何があると言うんだ?喜んで入るべきだと思わないか?」
「そうですよねー…(サイクス助けて……)」
「……(嫌だ。無理だ)」
「(; ̄□ ̄)…っんのやろ!」
サイクスは私に向かって親指を下に向けると、窓に振り返りキングダムハーツを見上げた
その動作、無駄!
それからルクソードがロビーにくる30分近く、ゼムナスは私に、加齢臭がどうのとか親父扱いがどうのという話をゆったりねっちりと繰り広げた
これだけで私のHPが半分以上削られたのは言うまでもない
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