prologue 4 ― ささやかな休日のひとこま


【件名】かなん、そくさいか 1しゆうかんごのアスコルドしぜんこうじようについてだが、お

【本文】



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【件名】もしかして…

【本文】

件名に内容を打とうとしたの?

件名は、タイトルを書くところよ。

内容は、本文の方へ打って送ってね。



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【件名】こうじょ

【本文】

ひとりでいくつもりじゃなかろうな!

フォーぶのだれかひとりおどーこーさせろ



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【件名】変換機能使って

【本文】

アーストさん、文字が見にくいよー(汗)

傍にウィンガルさんか、ローエンさんいるなら教えてもらって。



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―――プルル、プルルル


メールを打って、十数分後に携帯の着信音が鳴った。


「はい、もしもし…」

『メールでは埒があかん。口頭で用件を伝える』

「…貴方って意外とせっかちなのね」


どうやら、彼はメールよりも電話で伝えた方が早いと即決したらしい。

政治や戦いに関しては優秀なのに、パソコンや通信機器などの機械類は不得意なようだ。


(ふふっ…かわいい)


カナンは内心、喜んでいた。

初めて出会った時は、厳格で完璧な存在に見えたリーゼ・マクシアの覇王。

紆余曲折を経て、彼と形式契約を交わした。

一緒にいる時間が増えると、今まで見た事がない契約者の一面を知る事ができる。

機械音痴だったり、実は甘い物が大好きだったり…子ども好きだったり。


『…何が可笑しい?』


クスッと笑う声が聞こえたのか、携帯越しに怪訝そうに彼が尋ねてきた。


「ううん…ちょっと昔の事を思い出して、ね」


契約者と…こんなに穏やかに会話できるなんて、ついこの間まで考えられなかった。

三年前の自分が、もし今の自分と契約者の姿を見たらどう思うだろうか…?



「…アースト、いえガイアス」

『なんだ?』


「あんまり無茶しないでね。あと、睡眠時間はもう少しとりなさい。

さもないと…私、貴方以外の人と形式契約しちゃうわよ?」


『…むっ…! ぜ、善処する…』



めっ、と母親が子どもを優しく叱るように忠告すると、明らかに彼は動揺していた。

主導権の握り方もコツが掴めてきた…少し優越感。

じゃあ、またあとでねと言うと、携帯の通信を切った。



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