【3】独創Girlはチャレンジャー☆


「いやー、すみません。ほんま、すみません」



あの後、アクア経由でその事が公に公表されてしまい、マスター愛のお仕置きタイムをさせられています。

ぶっちゃけ、稽古場で二時間の正座はきつい…足の裏がもうピリピリを通し越して感覚がなくなっている。

そんな苦痛に我慢できずにちょっとだけ、足を伸ばそうか…と考えていた。

丁度その時、リエさんが私を心配してこの殺風景な稽古場まで足を運んだ。


冷静に考えれば、マスターの友達にかなり無礼な働きをしてしまった…と胸がバクバクズキズキ、心臓が破裂するくらい、罪悪感がドバーと押し寄せ、

冒頭の謝罪を、現在進行形で連発しているのだ。



「頭をあげてください。クルミさん」


けれども、リエさんは憤慨するどころかいつも通りに綺麗に微笑みながら、私に頭をあげるように言った。


「へっ…いやいや、でも、私、とんでもないことしちゃいましたよ。それこそ、その豊満な肉まんの如くジューシーな乳をワシャワシャと…」

「ええと…具体的に説明するのは控えてもらえませんか? こちらが恥ずかしくなってしまいますから」


リエは頬を紅色に染めて、クルミにその話題を語るのを一旦、中断させた。


「クルミさんの行動には、とても驚いたけど…いつもあのような行動を、アクアちゃんにしているのですか?」

「イエス!」


悪びれる事無く、真剣な顔で是の意を唱えたクルミに、リエは冷や汗を流す。


「うーん…今回は、私だったから良しとしましょう。でも、相手が嫌がる事をするのは如何なものでしょうか?」

「うん……分かってるんですよ。ダメですよね、うん…。でも……」


「でも…?」

「うぁあああ、やっぱりダメだ!。ダメだけどダメなんダァアアア!!」


突然、クルミが叫び出したために、その拍子でリエは尻餅をついてしまう。


「リエさん…アクアちゃんのあそこをこの手で包み込む事が、私の人生最大のチャレンジでもあるのです!」

「そのチャレンジは、すぐにでも別の課題に変更する事をお勧めします」


真剣に胸に秘める熱い決意を語ったのだが、やはりそのチャレンジ内容が内容だけに、あっさりとリエから諌められた。


「女性が乳を揉むだなんて破廉恥な事言ってはいけませんよ」

「うぅ…それなら、私が男だったら…」


「なおさらいけません。紳士に恥ずべき行動です」

「すみません…」


シュンと顔を俯けて、素直に反省した。

リエはその様子をみると、少し苦笑い交りで頭をヨシヨシと撫でる。


「分かってくれたらいいんですよ」



うぅ…何故だろう…いつもだったら、平気で自己を貫く私が、この人の前だと素敵な淑女に生まれ変わりそうになってしまう…。

それもそれでいいけどさ…でも…でも……


「乳を眺めるだけだったらいいでしょうか?」

「……クルミさん」


よもや、私の思考が強硬なのだと理解したのか、リエさんはふぅとため息を漏らしつつ、仕方ない…と諦めたようだ。

大丈夫です! 眺めるだけにしときますから…今のところは。




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