【3】独創Girlはチャレンジャー☆


あとから、アクアから聞いた話だと、リエさんは、マスターとマスター・ハゲ…いやゼアノートと古い付き合いらしい。

ヴェンが、駆け足で書斎にある古いアルバムを私に見せてくれた…。

それを目にして、目ん玉がリアルに飛び出るほど、声を張り上げて驚いた。


だってさ…リエさん、全然変わってないもん!

マスターやあのゼアノートが、超絶美形だったって事にも驚いたけどさ(あれ、この昔のゼアノート…どこかで見たような…?)。

どうやったら、あんなに若作りできるのか……某夜の年齢に反比例した美貌の魔女達の番組に登場しそうだ、マジで…。


さてさて、細かい事はこの際、省略いたしましょう(語ると、気難しい御隠居さんになりそうだ)。

マスター曰く、リエさんは暫くの間、この城に宿泊するらしい。

マスターはそれが嬉しいのか、ここのところ機嫌がいいのが目に見えて分かる。気分上々だ。


テラ達が修行(私はする気がなく、ヴェン愛用の竹刀をクルクルと回していた)の合間に、手作りのお菓子を持ってきてくれました。

いやー、すっごく美味です! まいうーです!

少し調子乗って、クッキーの大半をパクパクと口内に入れちゃって、アクアから「食べすぎです、クルミさん!」と叱られました。

テラには「配分を考えろ…」と呆れた眼差しを向けられ、ヴェンは負けじと自分の分を確保していく。



「まだ、たくさんありますからゆっくりと食べてくださいね」



リエさんは、そんな私達を叱らず、綺麗な微笑みを浮かべ、優しく見守る。

……胸がキュンキュンときめきます!



◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇



久しぶりに、【旅立ちの地】に訪れた。

エラクゥスさんは年をとっても、変わらず誠実な人だ。

若い頃は長い髪をポニテールにしていたけど、今は髪形を変えて髭を生やし、渋い大人の魅力が備わっている。


弟子のテラさん、アクアちゃん、ヴェン君と顔合わせした後、彼女…クルミさんと挨拶を交わした。

クルミさんは…一言で表現すると「独創的」。

顔立ちも整っていて、美人な女の子なのだけど…思考が人よりも、違う方面で発達している。


此処に滞在して、3日目…。

私は、驚くべき光景に目を見開いてしまった。



「アクアちゃーん、かくごぉおおお!」

「きゃぁああああ!」



まるで、某怪盗さんが妖艶なレディに抱きつく瞬間を再現したかのように、クルミさんが、両手の指先をワシャワシャと動かし、

アクアちゃんに飛びかかろうとしていた。


あまりにも、突拍子もない行動だったので、アクアちゃんはいつもの俊敏な動きで避ける事が出来なかった。

反射的に、身体が動いてしまって…私がアクアちゃんを庇うように前に出ていた。

―――その結果…私を含め、その渦中の二人も予想だにしていない展開が起こってしまった。



「へぇ!?」

「ああっ!」



クルミさんのその両手は―――私の…えっと~、女性にしかない特有の部位を見事に鷲掴みしていました。

指先を動かしていたためか、巧みにその部分を揉む感触が伝わってきます。



「えっと…クルミさん、そろそろ、手を胸から離してもらえますか?」



何故か、揉むのを持続するクルミさんに、私の代わりにアクアちゃんが赤面しています。

どうしよう…女性だからよかったものの(良いというべきかは分からないけど)…いつまで、この状態は続くのでしょうか。




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