【3】A talkative person companion and a pen pal



お一人目は、武田軍の武将、真田幸村様の直属の部下、猿飛佐助様です。

本日は快晴、いいお天気日和の午後…佐助様は突然、姿を現しました。


「橙ちゃん、こんにちはー」

「こんにちは、佐助様。本日は豆饅頭を用意しましたが、如何でしょうか?」


「いやー、毎度のことながらわるいねぇ。お言葉に甘えていただくよ」


佐助様は、日々のお仕事でお疲れが溜まっているようです。

少しでも、ストレスを発散できるように、私は彼の苦労話を聞いてあげる事がある意味日課となりました。



◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇



そもそも、【忍】の日常なんてさ…ほとんど仕事なんだよね。

主の命があれば、隠密調査したり、暗殺任務を請け負ったり…まあ、忍の性分だからまだいいよ。

けれど、うちの主と大将はそれ以上の業務を俺に押し付けてくるんだよ!

団子食べたいとか、資料の整理しろとかさ…。

何度もしつこいようだけど、俺様忍だよね?

忍って、女中や小姓がやるような仕事までやんなくちゃならないって、正直どう思う?


「えっと…佐助様が、有能でいらっしゃるから。ついつい頼んでしまうのではないでしょうか?」


目の前で、日々の悩み事と文句をぶちまける迷彩服の忍に対して、橙は上手くフォローするように答えた。

橙から返ってきた言葉に、佐助は「そうかなー」とため息交じりで苦笑する。


「俺様って、結構器用なんだよねー。器用すぎて逆に雑務を押し付けられてる気がするんだけどね…」

「だったら…少しお休みを頂いたらよろしいのでは…」


「いやいや、それはできないんだ。一日でも休むと旦那が何しでかすか分かんないから!」


佐助曰く、以前…体調を悪くしてしまい、数日くらい休暇をもらった事がある。

その際に、幸村が必死に部下のために薬草を採りにいこうと、近隣の山へと大疾走したそうだ。

その結果…幸村は行方不明となってしまい、仰天した佐助が身体を叱咤して寒い雪が降る中、捜索する羽目になったらしい。


ちなみに、幸村はというと『野菜作りの名人』と名高い片倉小十郎に身体にいい野菜をもらうために、米沢城まで足を運んでいた。

伊達政宗との久方ぶりの手合わせに夢中になってしまい、すっかり当初の目的を忘れてしまったのだ。

佐助が見つけた時には、両者がBASARA技を発動させて、その大爆発に巻き込まれてしまい…1ヶ月間、安静にしなければならなくなった。


「なんといいますか…お疲れ様です」

「うう…そんな橙ちゃんの優しさが目にしみるよ」


佐助は、目頭を押さえながら感謝の言葉を言う。

ちなみにこれは演技ではない。

本心から、橙の労わりの言葉に涙を流していたのだ。



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