【3】A talkative person companion and a pen pal
私の名前は、橙と申します。
年齢は20を超しまして、同年代の人達は嫁いでいる人達も少なくありません。
この時代では珍しく「独身女子」と言ったところでしょうか…。
実は、私は前世の記憶があります。
この戦国の時代より、遥か先の未来で生きていました。
なくなった原因は老衰…96歳だったでしょうかね。
もう少しで3桁を超えそうだったかしら…。
前世はごく一般的な家庭で生まれ育ち、温和な夫と二人の子供に恵まれました。
子ども達も独立して、長年連れ添ってきた夫も先立ち、もういつ旅立ってもおかしくない時期だったから…
特に未練はありませんでした。
さてさて、生まれ変わった先は遥か昔の戦国時代。
商人の父親と母親との間に生まれたおかげで、この時代では珍しく読み書きと計算ができます(生前の教養も引き継ぎました)。
今は、とあるお城で女中として働いております。
忙しい毎日ですが、日々満ち足りた人生を歩んでいます。
ひょんな事から、私はこのお城の城主様と仲良くなりました。
きっかけは、城主様が腰痛で苦しんでおられたのを介抱したのがきっかけです。
それ以来、城主様お付きの女中に任命されて、暇を持て余す城主様の話し相手となっています。
城主様のお名前は―――北条氏政様。
生前の兄と…顔と性格が、よく似ていらっしゃるので懐かしい気持ちになります。
氏政様は、たくさんの武将の方々とも面識があります。
お付きの女中である故に、少なからず、私の顔もあちらの方々は覚えてしまうようで…。
失礼ながら、他の武将の方々ともお話をする事がございます。
特に、一番仲良くなったのは三人の忍の方々です。
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