【9】ボスさんとプッチ神父
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『私はね…妹の件でフィンに会いに来たんだ』
妹…?
ああ、プッチ神父は妹さんと生き別れた弟さんがいましたっけ。
『昔、妹はある事が原因でフィンと…一方的な、喧嘩をしてしまったんだ。
それ以来、彼女とは疎遠になっていたんだ…』
「妹さんと?」
それは穏やかではなさそうですね。
えっと…妹さんの名前はペルラさんでしたよね。
二歳年下で、可憐で純粋な美少女だった記憶があります。
『あれから12年経って、妹も過去の事を忘れて落ち着いてきたと思ったら…
突然、妹がフィンのいるこの家へ行ったと使用人から聞かされて…』
そういえば、プッチさんのご実家はお金持ちでしたね。
使用人さんの目を掻い潜ってまで、フィンさんの元へ行きたがった理由って…?
『妹は、パソコンでフィンの噂をたびたび調べていて…嫌な予感がしたんだ。
まさか、自ら会いに行くなんて思わなかった』
ええっと…話を整理しましょう。
ペルラさんは、12年前のある出来事がきっかけで、フィンさんに対していい感情を持っていない。
ある経緯でフィンさんの現住所を調べていた。
嫌いな人物と嫌でも接触しようとしていた…?
ま、まさか…!?
『ディア、フィンは何か言ってなかったかい?
妹…ペルラというんだが、ペルラが…失礼な事をしなかっただろうか?』
「…そういう人は見かけた事ありませんし、フィンお姉さんからも…聞いた事ありません」
心配そうな声音で尋ねてくるプッチ神父。
俺は、別の意味で心臓音が高鳴ってきました。
フィンさんとペルラさんの間に何があったかは俺にも分からない。
でも、彼女達がもし長い月日を経て再会したら…昔の負の出来事を完全に水に流せているでしょうか?
俺は、嫌なシチュエーションを頭で連想してしまいました
…お昼のサスペンスドラマの戦慄の風景を。
「い、妹さんは…そのこと言わなかったんですか?」
『遠回しにそれとなく訊いてみたが…はぐらかされてしまったよ。
ペルラは…私には内緒にしたいのかもしれないね』
苦笑交じりで答えるプッチ神父
どこか哀愁を帯びている彼の様子に、俺はなんとも言えない気持ちになりました。
『おっと…少々個人的な話に夢中になってしまった。そろそろ、私はお暇するよ』
「…あ、はい。フィンお姉さんにおつたえします。プッチさんの事」
『よろしく。あと…彼女にもう一つ伝言を頼めるかい?』
「はい?」
『―――“【神】は常に君の身を案じ、いずれ救いの道を切り開くだろう”と』
そんな意味深げなお告げを言い残して、プッチさんは帰ってしまいました。
【ボスさんとプッチ神父】
プッチさんの気配が消え、スタンド【ホワイトスネイク】が窓から見えなくなって、
ようやく俺はふぇーと安堵の息を漏らしました。
「でぃあちゃん、らいじょぶ(大丈夫)?」
「うん、だいじょーぶ…」
ふーちゃん、心配してくれてありがとう。
ヨシヨシと頭を撫でながら、戻ってきた平穏な時間を愛おしく感じてしまいます。
暫しの間、その余韻に浸っていて、徐々に頭が正常に機能しだした時…俺はある事を思い出しました。
(あれ…? 確かプッチ神父の妹さんって…
第3部の物語が始まる前に亡くなっていたような…)
…そうでした。先程のプッチ神父の言ってた12年前の事件…狂信者の集団が、生き別れの弟さんを殺そうとして、それにペルラさんも巻き込まれて…。
でも、この世界のペルラさんは生きている。どうやら、メインの敵陣営の人々のみならず、キーパーソンとなる方も本来の運命とは違う流れを歩んでいるようです。
そうなると…プッチ神父も原作とは性格が違っていたのでは、という憶測もでてきますが…
コレ以上関わると危険そうなので、できればあの人には会いたくないです。
『只今戻りましたー』
その時、玄関の扉を叩く音とともに、この家の主…フィンの明るい声が聞こえてきました。
なんとナイスなタイミングでしょう!
「おかえりなさい、フィンさん!」
「ふぃんちゃーんvv」
まずは、ふーちゃんと一緒にお出迎えしなくては…。
今日の報告はそれからにしましょう。
トニオさんが持ってきたドルチェとカフェオレを味わいながら…。
・
