【8】ボスさん、お留守番
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フィンさんを見届けた後、俺はふーちゃんと遊ぶ事にしました。
何して遊ぼうか?
積木、ぬいぐるみ、絵本…ふーちゃんの好きなものを選んでいいよーと言うと、ふーちゃんはこう言いました。
「てりぇびー」
今日のふーちゃんは気分的に、テレビ番組を見たい様子。
よし、ならば早速リビングルームにある液晶テレビをぽちっとな!
《おはようございます。○○ニュースの時間です》
画面に映し出されたニュース番組から別のチャンネルへ切り替えていく。
再放送の刑事ドラマ…テレフォンショッピング…ドキュメンタリー…サイエンス番組…などなど。
うーん…この時間帯は子ども向けのものを放送していないようです。
それなら…と俺はDVDで何かないかと探していく。
フィンさんは、結構な量のDVDを所持しています。
この間は、二十年前にヒットしたコメディ映画とか見せてもらったし…案外映画鑑賞が趣味なのかもしれない。
「確か…この部屋だったかな。おっ!」
ありました、ありました。
うわぁ…すっごい量のDVDだ。
これ、某大手の如くDVDショップを開けば、大儲けできるんじゃあないでしょうか?
…と言っても、この時代はDVDが普及しだした頃だから、まだまだ一般の家庭はビデオテープ重視のところが多いかな。
(ご丁寧にジャンルを区分してくれている。アニメ、アニメは…)
小さな子ども向けのアニメを探している最中、俺は視界に入る別のアニメのタイトルに心奪われてしまう。
だって…有名なタイトルとかコアなものまであるから。
「へぇ…懐かしいなー」
ジャンプ系列は俺はすべて知っている訳じゃあないが、
ワンピースやドラゴンボールとか…かなり揃っている。
こち亀や北斗の拳…
…なんか途中で打ち切りになったっぽい作品まで全巻ありますよ、ひゅー!
「これ、マニアから見れば、プレミアものばかりなんじゃ…」
フィンさん、すごいな~…と彼女のDVD収集力を感動していると、トコトコとふーちゃんがやってきた。
「でぃあちゃん!」
「あ、ごめん。すぐ見つけるからね~」
「とんとん!」
トントン?
某忍漫画でそんな名前のブタがいたような~とおぼろげな記憶が浮かんだが、どうやら違うようだ。
「どあ、とんとん! だりぇかきた!」
「…はい!?」
え、マジですか…それってどなた?
この間、リゾットさんが来たから時々客人が訪れるみたいだけど…
《強いスタンド使いがスキを突いて侵入する危険性はあります。
―――来た場合は…力を存分に使ってください》
さっき忠告を聞いてから1時間も経たない内に…だなんて、シャレにならないっすよ!
この世界で病弱じゃあないのが幸いだが、今の俺はどこまで力を解放できるか分からない。
「キング・クリムゾン」
お、でてきました。
このところ、君を表に出していなかったね。
色々と慣れるのに時間がかかっちゃったから…よしよし。
「どーしゅる?」
ふーちゃんが問いかけてきました。
うーん…とりあえず、確認しよう。
扉越しに俺を聞き耳を立てた。
トントン…トントン…
この扉は覗き穴が設置されていないのが不便だな
…せめて声を出してもらえると判別できるのに。
《スミマセーン。フィンさん、留守デスかー?》
俺の願いに反応したのか、客人は声を出してくれました。
しかも…この声って…!?
「あー、とにーしゃんだぁー」
《おお~、そのコエはステラちゃんいますネー。あけてクダサーイ》
第4部の超美味しいイタリア料理をつくるシェフ、トニオさんじゃあないですかぁあああ!
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