【5】こねこにんとの一日
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「これ…DIOとエンリコさん」
アルバムを開いてみると、最初に飾ってあったのが、名前の恋人であるDIOとその親友であるプッチだった。
リビングルームにも、彼等の写真があったが、アルバムにはさらに別の写真がたくさんあった。
「あっ…DIO、パフェを夢中で食べてる」
DIOが、金魚鉢クラスの容器に盛り付けられたプリンパフェを大急ぎで口に入れている場面を撮った写真。
知的で大人の余裕を漂わせている彼が、子どもの様に一心不乱に食べるその姿に不覚にも吹き出してしまう。
「これは…エンリコさんと模型をつくってるところ」
次に目に入ったのは、DIOとプッチが帆船の模型をつくっている写真。
名前の世界にいた彼等も、そういったプラモデルをつくっていた。
こちらでも、二人は仲の良い親友同士なのだと実感した。
「なーちゃん」
「あっ…ふーちゃん」
呼ばれて後ろを振り向くと、起きたワンダニャンといっしょにソラがコテンと小首を傾げて不思議そうに立っていた。
「ごめんね、待ちくたびれちゃって迎えに来てくれたんだね…」
「いーよ」
謝罪する名前に、ソラは気にしてないと言う。
ふと、頁を開いていたアルバムを見たソラは目をぱちくりさせる。
「うりしゃん、ぷっちゃん!」
DIOとプッチが映る写真をぺちぺちと叩く。
どうやら、ソラはプッチとも面識があるみたいだ。
「ねぇ、ふーちゃん」
「にゃーに(なーに)?」
「ふーちゃんはDIO…ううん、うりさんのこと好き?」
「ふ~……………ふちゅー(ふつう)」
名前の質問に対し、ソラはうーんと考え込むように細目になり、間を置いて答えた。
ながーく感じたその微妙な間は、名前を少し不安にさせる。
「うりしゃん、じょーちゃん、おいたしたん(いじわるしたの)。
しょれ(それは)めっ(怒ってる)!」
「じょーちゃん…(ジョースター家の誰かの事かな)?」
「れも(でも)、うりしゃん、やーとちゃう(イヤじゃない)」
「…嫌いじゃないんだね、よかった…」
この子とDIOは長い付き合いだと、フィンが言っていた。
彼女の口調から、DIOとはかなり前から顔見知りみたいだ
…仲が良好なのかどうかは微妙だけれど。
「エンリコ…プッチさんは好き?」
「うん!」
「そ、即答って…」
DIOと違って、プッチに関してはすぐに「好き」と言った。
なんだか複雑だ。
名前は苦笑するしかなかった。
【こねこにんとの一日】
植物の世話を終えたフィンが家に戻ると、リビングルームに名前とソラの姿がなかった。
はて…と不思議に思っていると、ワンダニャンが「にゃふっ!」と鳴いた。
こっちこっちと、指示するようにフィンを図書室へ案内する。
少し扉が開いていたので、そろ~と中の様子を見ると……
「あらあら…」
フィンは思わず口元を緩めてしまう。
そこにいたには、本棚に背を預けてスヤスヤと寝息を立てている名前と、彼女の傍で寝ているソラの姿があった。アルバムを見ながら、途中で眠気がきてしまったのだろう。
毛布をもってこよう、とフィンはきぃ…と扉を閉めた。
【To Be Continued… ⇒】
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