【裏1】五条家の子息は、転生少女を手に入れたい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから、智彦の計らいで悟は舞香と友達になりたい気持ちを伝えた。
「私と、ですか?」
「ああ、本当はいい…いや、友達になってくれるか?」
ぎこちない感じの伝え方になってしまった。
本心を伝えたい衝動に駆られてしまうが、ぐっと我慢した結果である。
すると、舞香はふんわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「いいですよ」
「え、いいの…」
間近で微笑む姿を直視できて、悟は内心歓喜の叫び声をあげていた。
舞香の背後に満開の花々が咲き誇って見えるのは、まさに恋の魔法の所為だろう。
なお、斜め後ろでこちらを勘ぐっている彼女の兄とムカつく男の雑音はシャットダウンしている。
「でも、私にも予定があります。
これからは、かんたんに『キャンセルして』って言わないでくれますか?」
舞香は、これから無茶な要望はしないでほしいとお願いしてきた。
そうするのは、悟を信頼したいという気持ちの表れなのだと思った。
「うん…分かった」
「え、マジで…そんな事してたのか、この子……ひっ!?」
気に入らないのは、彼女の兄がやたらとこちらを警戒している事だ。
余計な事を言わないように、しっかりと牽制しておく。
「それから、助けてくれてありがとうございました」
改めて、想い人から御礼を言われると…心が弾んでしまう。
この子と早く絆を深めて、自分の唯一にしたい。
頬に熱が籠るのを誤魔化すように、悟は口を開いた。
「あのさ、その…御礼ついでに、いっしょに菓子食べに行こうよ」
その後、舞香とパティシエの店で至福の一時を過ごす事ができた(余分な保護者付きだったが)。
クロカンブッシュセットに舌鼓を打つ舞香を見ながら、悟は思う。
(この笑顔を早く独占したい…)
友達から次のステージに進みたい。
そんな思いを抱きつつ、悟は舞香がお菓子を味わう様子をうっそりと観察した。
【五条家の子息は、転生少女を手に入れたい】
「此処が…初任務先ですか?」
時刻は、午後九時に近づいていた。
東京が一望できるタワーの上に、外套を纏った二人の人物が立っていた。
その内の一人、背の高い男性がもう一人に確認の問いかけをすると…
「ええ、そうです。
闇が潜み、活発化しているこの世界が、貴方が任された初めての舞台となります」
鈴を転がすような声で答えたその女性は、左手を高らかに上げて宣言するように紹介する。
「ご感想を聞いてもいいですか?」
「…その、緊張してます」
「何事も最初はそうですよ。
私もこの世界を訪れるのは二度目。
だから、まだドキドキしています」
ふふふ、とフード越しに見える口元を緩める女性のその言葉に、男性はちょっとずつ緊張がほぐれていった。
「依頼は複数あります。ひとつずつ並行して片付けていきましょう」
「了解しました、先輩」
男性はそういうと、衣服のポケットに入れていた一口サイズのチョコの封を開けた。
「タバコはやめたんですね」
「医師免許取る前に止めました。さすがに職業上やばいと思って…
それにタバコ吸うと、毎回服も燃えちまうんで」
男性は生前…”人間だった頃”から、ドジな一面があったらしい。
タバコを吸うと、なぜか服に火が回ってしまう。
だから、安全面を考えて禁煙する事にした経緯がある。
今でも、たまにドジが発動する事があるが…
生前と比べると遥かに少なくなった…と本人は言っている。
「さて、これから住む場所へ行きましょう。
着いたら、美味しいものでも食べましょうか」
「えっ…もう住居確保してるんですか?」
「前に来た時に。明日に備えて、体調を万全に整えておきましょう」
女性の先輩はそういうと、あたかも修道女が祈りを捧げるように両手を組む。
「混沌するこの世界が、救いの光で溢れますように」
「弱者に救済を、不義には罰を…
『 』の名のもとに依頼を遂行します」
男性も先輩に倣うように、自らの誓いを立てる。
午後九時となり、タワーが無数のライトで光り輝き始める。
それに伴い、二人は忽然と姿を消した。
※次頁は【解説】になります ⇒
・
