異界を繋ぐ恋の架け橋
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あれから幾日かが天界で過ぎていた。
朔羅が居る世界では1ヶ月あまりが過ぎようとしていた。
敖潤は飽きもせず、毎日蓮池に決まった時間顔を出すようになっていた。
一定時間、蓮池を見ていたかと思うと、毅然としてその場を立ち去る。
その顔からは、朔羅に向けていた愛情の鱗片が見て取れない。
ただ毎日、飽きもせず、欠かさずに見守りに来る。
菩薩「あいつ、飽きないよなぁ。あの女の生活なんて、ココに来る前となんら変わりないってのによぉ」
次郎神「そう言う観世音菩薩様の仕事のサボり癖も治っておりませんがな」
菩薩「いちいち、細かい子と口にするなよ、次郎神」
今日も欄干に片足をかけて紅の柱にもたれて座りながら、菩薩は言う。
菩薩「敖潤の奴もまんざら、諦めきれてねーみてーだし、ここは菩薩として一肌脱いでやっかな」
次郎神「観世音菩薩様、あまり他の世界に影響を及ぼすようなことはお控えください」
菩薩「なぁに、一つの世界から一人の人間が居なくなったって、世界はそんなに変動するわけじゃないさ」
言いながら、菩薩は咲き誇る蓮を一つ、額の部分から手折って、手のひらの上に置いて、ふーっと息を吹きかける。
蓮は、はらはらと散って、蓮池の中へとひらひらと落ちていく。
そして、朔羅のいる世界で、異変が起こり始めた。