紅と藍の別れ?
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翌朝、月が西にかすかに残り、日が昇る直前になって、鬼宮は帰ってきた。
その弱まりつつある妖力と翼のはためき音で、一行は目を覚ました。
悟空「あれ、凛華?なんで、空、飛んでんの?」
悟浄「寝ぼけ猿は黙ってろ!凛華ちゃん!大丈夫か!」
ジープから駆け下りて出迎える悟浄のもとへ、ゆっくりと降下してくる鬼宮。
ちょうど、日が昇る。
地上に着いた鬼宮の妖怪化も解けて、メタモルフォーゼも解除され、蝙蝠の翼が日に当たった部分から塵のように舞って消えていく。
他の耳や爪も人間のそれに戻る。
鬼宮「あぁ、悟浄。俺の荷物、ジープまで運んでてくれたんだ。助かる」
言葉と共に、その場に崩折れそうになる鬼宮を悟浄が支えた。
悟浄「大丈夫か?メタモルフォーゼは元に戻った時の反動がデカいって八戒が言ってたけど、凛華ちゃんは大丈夫そうか?」
鬼宮「大丈夫、じゃない。西の奴らは殲滅してきたけど、人に戻った瞬間にすごい疲労感。とにかく、寝たい。あと、腹減った」
八戒「じゃ、早いですが、朝食にしましょう。凛華さんは、もう少し服を着てください。三蔵、いつまで寝てるんですか?朝ですよ?凛華さんの妖気に慣れてるからって、寝直さないでください。悟空、朝ご飯の用意、手伝ってください」
毎朝の通り、八戒が指揮を取って、三蔵を起こして、悟空に朝食の準備をさせる。
悟浄はその間に、鬼宮の荷物を持ってきて、他の三人から見えないように、簡単に布で遮って、彼女が着替えるのを待つ。
悟浄「凛華ちゃん、着替え、終わった?」
鬼宮「どうせ、今夜も妖怪化するだろうから、ジャケットだけ羽織った」
そう言って、悟浄が張っていた布から、黒いジャケットを着た鬼宮が顔を出し、朝食の準備をしている輪に加わるが、どこかふらついていて、ちょっと危うい。
悟浄はそんな鬼宮の後ろに回り、背中を支えてやる。
悟浄「あんま、無理すんなよ。寝てない上に夜通し活動してたんだろ?朝飯食ったら寝てていいからな。後ろは俺が支えてやるから」
鬼宮「うん、頼む」
いつも以上に覇気がなく、素直な鬼宮に驚きつつも、預けられる体重の重さで、かなり疲労しているのが伝わってくる。
悟浄「凛華ちゃん?まだ、寝るなよ?せめて、何か口に入れてから」
鬼宮「眠い。寝る」