紅と藍の別れ?
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定夢小説の主人公は、その話に応じて容姿や性格などを設定しています。
全ての小説で、夢用のお名前を使用する場合は、こちらを使用してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その日の夜も、当然のごとく野宿だった。
いつものように紅い月が昇る前に、5人で夕食を取った。
それぞれ時間を潰して、眠る準備に入る。
鬼宮は今夜は、念入りに結界を張っていた。
通常は、4ヶ所の点を結ぶ4つ角方陣の角を倍に増やして、厳重に結界を張っていた。
それを近くで見ていた悟浄が口を開く。
悟浄「なぁなぁ、なんで今夜はそんなに厳重なわけ?それじゃ、俺が入るのも大変じゃん」
鬼宮「入れる気などない。特に今夜はな。できれば、見られたくもないんだが、大人しくジープに戻る気はないのだろう」
悟浄「まぁね。凛華ちゃんになんかあったら、責任取るつったの俺だし。ちゃんと監督責任は取りますよ?」
鬼宮「・・・こういうのは、見られたくないんだがな」
二人の会話の間にも、紅い月が南の空へと昇り始める。
それにつれて、鬼宮の姿も変わる。
耳が尖り、爪も鋭利に伸びる。
だが、いつもと違うのは、妖力が大きいこと。
結界を張っていても漏れ伝わってくる妖力。
それを感じ取ってか、悟浄も珍しく硬い表情になる。
鬼宮「そろそろか」
そう言って、彼女は悟浄に背を向けた。
悟浄「凛華ちゃん?」
鬼宮「悟浄。出来れば、後ろ向いてろ。メタモルフォーゼが始まる」
悟浄「メタモルフォーゼって。妖怪が体の一部を変化させるアレか。なんで凛華ちゃんで起こるの?」
鬼宮「日に日に体の内側で妖力が何か形を成そうとしているのは、感じてた。それがそろそろ表に出ようとしてる。だから、見るな」
悟浄「俺、凛華ちゃんがどんな妖怪になっても、嫌いにならねーよ。ずっと傍で見守っててやる。だから、目は逸らさない」
力強い悟浄の言葉に鬼宮は溜め息をついた。
鬼宮「どうなっても、知らないからな」
その言葉を皮切りに、変化が始まる。
めきめきと音を立てて、彼女の背から何かが形を成そうとして、服が隆起してくる。
鬼宮「上半身の変化系か。服脱ぐか」
変化が続く間にも、鬼宮は邪魔になるであろう上半身の武装と下着も含めて、服も脱いでしまう。
邪魔な物が無くなった背から、大きな翼がバサッと広がった。
それと同時に大きく膨らむ妖気。
鬼宮「これは・・・蝙蝠の羽か。ってことはもしかして・・・あー、やっぱり、そうなるか」
悟浄「凛華ちゃんさ、冷静に自己分析するのはいいけど、なんか着たら?上半身丸見えよ?」
鬼宮「なっ!・・・悟浄がいるのを忘れていた。確かこの場合は、これがちょうどいいかな」
自身の変化に施行を巡らそうとしていた鬼宮は、悟浄の言葉で異性の視線があることを思い出いし、自身の荷物の中から、長い帯状の黒い布を取り出す。
それを背中でバツ印になるようにして、前で胸を覆い隠すように布を回して、首の後ろで結ぶ。
鬼宮「これで、見えないよな?」
立った状態で、悟浄に確認する彼女に対して、今まで見た事のなかった半上裸に悟浄は見惚れる。