紅と藍の別れ?
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定夢小説の主人公は、その話に応じて容姿や性格などを設定しています。
全ての小説で、夢用のお名前を使用する場合は、こちらを使用してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
八戒「ついに刺客のご登場ですか」
言いながら、八戒はジープを止める。
鬼宮は後部座席からひらりと、ジープのボンネットに飛び移ると、いきなりクナイを砂漠に突き刺し、砂をジープの前面に向けて、大量に舞い上げる。
鬼宮「影繋ぎ、砂壁の術!」
舞い上げられた砂の影が繋がり、巨大な黒い壁と化す。
影を作っていた砂だけが地面に落ちて、彼女は影で出来た壁にクナイを押し付けて、まるで地面を掬うかのように、下から上へと大振りに剣を動かした。
ジープが止まった前方100メートル程先まで届いた巨大な影壁が掬いあげたのは、これまた巨大なサソリだった。
巨大サソリを掬い終えた影は、効力を失い、ゆっくりと消失する。
悟浄「こんな熱い砂の中に隠れるなんてご大層なこったな」
八戒「直射日光を受けない砂の中の方が気温は低いんですよ」
鬼宮「呑気なこと言わずに、サソリの相手を頼む。俺はあいつを殺る」
ジープを蹴って、鬼宮は地を駆けていた。
足場の悪いはずの砂漠地帯を物ともせず、一直線にサソリへと走り、直前で跳躍。
サソリの尾が刺してようとするが、空中で身をひねってそれを躱し、サソリの胴体中央にクナイを突き刺す。
激しく暴れるサソリの上で、鬼宮はクナイに掴まり、何かをぴっぱり出そうと深くクナイを突き刺す。
やがて目的のものが見つかったのか、一気にクナイを引き抜く。
その先端には、人影らしきものが刺さっている。
悟空「うっわー、サソリの中に隠れるとかキショい」
三蔵「今回の相手はめんどくさそうだな。おい、八戒」
八戒「分かってますよ、ジープで一気に近づきますよ、皆さん掴まっててください」
八戒が強くアクセルを踏み、ハンドルを切る。
鬼宮がサソリから人型の何かを引きづり出して離れると、同時にサソリの影に触れる。
鬼宮「影変化、円!」
言葉と共に、サソリの影が円球状に変形して、一行と巨大サソリを覆ってしまう。
悟浄「俺達はこっちのデカブツとやり合えってか?」
悟空「ホント、でっかいなぁ。ぶつ切りにしたら食えたりすっかな?」
八戒「サソリには毒があるので、食用にはあまり適しませんよ」
三蔵「くだらねーこと言ってないで、とっとと済ませるぞ」
それぞれが会話をしながらも、サソリと対峙する。
こうして、一行VS大サソリ、鬼宮VS謎の人物との戦闘が開始された。