紅と藍の別れ?
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鬼宮が紅い月夜に妖怪化しなくなってからも、一行の旅は続く。
砂漠地帯でも、夜は一行と共に夜を過ごすことが多くなった彼女。
もちろん、隣にいるのは悟浄で、二人で寄り添って眠っている。
それを他の三人は、微笑ましく見ながらも、二人の間を邪魔するようなことはしなかった。
昼間の戦闘では、鬼宮の巨大クナイが舞い踊り、悟空と悟浄の間から近距離を一掃する。
時に彼女が影を繋げて敵が錯乱している内に、八戒と三蔵が対応する場面も見られた。
悟浄の影使いへの道はどうなったのかと言えば、影をある程度変化させて繋げる事までは習得した。
そのため、戦闘の場でも鎖鎌の落ちた影の範囲と敵の影を繋げて動きを止めることが出来るようになっていた。
それを悟空と鬼宮が狩る。
この日も、食後の運動と称した、昼時の戦闘が終わり、次の街へとジープを走らせていた。
悟空「悟浄の影使いもらしくなってきたよな。なんか、戦う時、スゲー楽♪」
鬼宮「うむ、この短期間での成長率としては驚異的だな。後はもう少し感覚の共有関係類を習得すれば回復役にも回れるな」
八戒「回復役が増えると本当に助かりますねぇ」
三蔵「戦闘もだいぶ楽になったな。的が動かないと撃ちやすい」
悟浄「へへん、俺様、すげーだろ」
悟空「凛華のおかげだろ?」
八戒「そうですねぇ、凛華さんが丁寧に教えてくれたからこれほどまでに成長したんでしょうねぇ」
悟浄「凛華ちゃん、教える時はスパルタだもんな。二人きりの夜は可愛いんだけどなぁ」
鬼宮「悟浄、それ以上言ったら、首が飛ぶぞ」
音もなく、ジープの上でクナイを悟浄の首元に突きつける鬼宮。
悟浄「あー、すいやせんでした。一応、まだ死にたくないんで、しまってもらっていいっすか」
鬼宮は悟浄が彼氏となった後も、ある意味容赦がない。
自分の気に食わないことに触れれば、音もなく首を撥ねようと武器を出現させる。
影使いの術で失敗すれば、普通に巨大クナイの広い面で殴るし、ある時は切られそうにもなる。
それだけ、期待していると言うことなのだろうが、悟浄としては恋人なのだから、もう少し優しく教えてほしいと思うのだった。
瞬時に殺気を出してクナイを出す鬼宮の早業には、三蔵もついていけない。
時に三蔵を交えて、騒ぎそうになると、鬼宮のクナイ2本が悟浄、悟空、三蔵の三人の頭部をぶち、三人はたんこぶを作って黙り込むというのが日常だった。
八戒はそれを黙らせ役が増えて楽ですねぇと朗らかに笑っている。
クナイを終い、殺気を収めた鬼宮だったが、すぐに前方に注意を向ける。
鬼宮「八戒、止まれ。この先の砂漠の中に、奴がいる」