紅と藍の別れ?
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にこやか笑顔を残して、八戒は部屋から出ていた。
残された2人の間に流れるのは、微妙な空気。
今まで鬼宮は、妖怪化する紅い月の夜は寝付けなくて、ずっと悟浄が寄り添って来ていた。
それが妖怪化しないとなったら、自分の立場はどうなるのだろう。
それは、悟浄が当たり前に思う疑問だった。
そんな悟浄に対して、鬼宮は少し視線を外して、恥ずかしそうに答える。
鬼宮「悟浄。それは、お前の好きにしていい。仮にも今朝方、あんなことをしたばかりだ。自分と今後も一緒に居たいのであれば、・・・拒絶はしない」
尻すぼみに答える鬼宮が愛おしく思えて、悟浄は思わず立ち上がって抱き締めた。
鬼宮「ご、悟浄?!」
突然の出来事に戸惑う鬼宮だが、悟浄が小さく震えていることに気付いて、その大きな背に手を回した。
鬼宮「妖怪にならなくなったから、要らないなんて言わねぇよ。朝も言ったけど、ずっと支え続けてくれた悟浄だから、好きだって言えたんだ。その気持ちに偽りはない」
悟浄「俺、さ。これからも傍に居ていいんだよな?ずっと凛華ちゃんのこと見守ってていい?」
まるで幼子のように震えた声で聞く悟浄に鬼宮は、抱きしめてくれている彼の腕に手を添えて、言葉を紡ぐ。
鬼宮「最期を迎えるその時まで、見守ってくれるんだろう?だったら、ずっと一緒だ。今夜も一緒に寝よう」
悟浄「俺と夜過ごすって言ったら、身の保障ないけど、いいわけね?」
鬼宮「?どういう意味?」
悟浄から体を離して、首を傾げて問いかける鬼宮に対して、怯えが無くなった悟浄は悪戯な笑みを浮かべる。
悟浄「例えば、こういうこと」
悟浄は首を傾げてる鬼宮の唇に自分のそれを重ねる。
驚いて固まっている彼女の唇を舌でこじ開けて、口の中まで蹂躙する。
鬼宮「ぁ、ご、じょぅ」
力が抜けて崩れ落ちそうになる鬼宮の腰を腕で支え、自身の体もピッタリとくっつけて上を向かせてキスを続ける。
女の扱いに手馴れている悟浄は何度か呼吸が出来るように、隙間を空けて何度もキスを重ねる。
それは会った日の夜からやりたくて仕方なかった欲望だった。
鬼宮「ごじょ、も、むりぃ、ぁたま、ぼーとす、りゅ」
悟浄「それで、いいんだよ、恋人、同士、なんだから。こんなんで、根を上げるなよ?」
キスの合間に吐き出される鬼宮の言葉に耳を貸すことなく、悟浄はキスを重ね続けた。