紅と藍の別れ?
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宿に着けば、大部屋で八戒達が先に帰宅しており、荷物の整理をしていた。
悟浄は、三蔵に彼専用のカートンで買ってきた煙草を渡すと、自分の分も早々に荷物整理をして、鬼宮の部屋に向かおうとする。
悟空「あれ?悟浄、どこ行くの?」
悟浄「ん?凛華ちゃんが自前で妖力制御装置作るって言うから見学」
八戒「自前で作れるんですか、アレ?僕の時は専門の調整師さんに作ってもらったんですが」
三蔵「凛華は妖怪退治屋だろう。妖怪を封じる手段として生成の知識くらいあってもおかしくない」
悟浄「三蔵様の言う通り。それで、面白そうだから、大人しくしてるの条件で見学させてもらうのよん」
悟空「へー、俺も見たい!」
悟浄「バカ猿は大人しくしてられんのかぁ?静かにしてるのが条件なんだぞ?」
悟空「俺にだって、その位できる!」
悟浄「ほぉ、言ったな?小猿ちゃん?凛華ちゃんの今後がかかってんだから、少しでもうるさくしたら、俺が叩き出すからな?」
悟空「ぜってー、悟浄より大人しくできるもんね!」
悟浄「んだとぉ?」
鬼宮「その調子だと、2人共、見学無しにするぞ」
いつの間にやら部屋に入って来ていた鬼宮がかざした双剣の切っ先を喉元に突きつけられて、黙る2人。
八戒「相変わらず、気配消すのお上手ですね。凛華さん。良かったら僕も見学していいですか?妖力制御装置の作り方なんて、珍しいんで」
鬼宮「影が混ざると面倒だからな、見学は2人までだ。悟浄と八戒ならいい。悟空はうるさいからこっちで大人しくしてろ」
悟空「えぇ、俺、置いてきぼりかよぉ」
鬼宮「悟空は、たまには三蔵と二人で過ごすのもいいだろう。聞けば、寺院以来、二人きりになる機会も少なかったようだし」
三蔵「悟空。お前はココに残れ。邪魔になる」
悟空「えー、八戒と悟浄ばっかずりぃよぉ。八戒、後でどうやって作ってたか教えてな!」
八戒「はいはい、分かりました。じゃ、大人しくしててくださいね?」
鬼宮が双剣を終い大人2人を連れて自室へと下がっていく。
悟空「なぁ、三蔵?」
三蔵「なんだ?」
悟空「これで、凛華を殺さなくて良くなるんだよな?」
三蔵「・・・可能性が減ったというだけの話だ。いずれはその時が来るだろうな」
悟空「俺、嫌だよ。凛華とも仲良くなれてたし、悟浄と今朝さ、その恋人?になったわけじゃん?大事な人、これ以上、失いたくない」
三蔵「なら、己にできる事をしろ」
悟空「俺にできる事?」
三蔵「てめーで、考えろ。俺らが出来るのは、せいぜい、凛華と悟浄が少しでも長く一緒に過ごせる時間を作ってやることくらいだ」
悟空「俺ができること、か。やっぱ、悟浄の影使い習得へ向けての練習台くらいかな?」
三蔵「ふん、猿頭ではそれが限度だろうな」
悟空「猿頭言うなー!」
3人が部屋を出てから残された2人はそんな会話を繰り広げていた。