【第23章〜プチ小噺〈男風呂in教団〉〜】
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「達者でな」
「ホームは怖いところである」
「あれ、クロちゃん。顔色悪いさぁ。初めて来た時みたいに真っ青、だァッ!??」
ケラケラ笑うラビに、部屋から投げつけられた瑠璃がぶつかる。剛速球でぶつかって来た虎の姿に、ラビはくるくると目を回した。
「ちょっ、コムイ!投げることないさ〜!」
「あ。ごめーん、包帯解けなくってぇ、目測誤っちゃった」
あははー、と笑って、早々に部屋へと戻っていくコムイ。その背中を見て、これ以上は無意味だと悟った3人は、投げられた瑠璃の方へと視線を向けた。
きゅう、とか細く鳴きながら目を回す瑠璃。ふわふわだった毛皮が、もう既にボロボロになっている。
「余程怖かったようだな......。せっかく温泉で綺麗にした毛並みが、もうボロボロである」
「みんなでもっかい洗うしかないさー」
「その方が良かろう。コムイ、タンカを貸せ」
ブックマンの言葉に、部屋の扉が開く。その隙間から、まだ包帯をだらしなく引きずりながらタンカを脇に挟んだコムイが、顔を出した。頭にはまだヘルメットをつけたままで、一瞬クロウリーが身構える。
「あはは。ごめんねぇ、二人とも同じくらいに終わると思うから、クロウリー、ラビ。誘導よろしく!ブックマンも、お時間合えばお越し下さい」
「新しい戦力追加の席だ。顔を出そう」
「ありがとうございます。では、また後で」
にこやかに笑って部屋へと引っ込んだコムイ。
その背中を見送り、タンカを受け取ったクロウリーとラビは、瑠璃を乗せて風呂場へと向かった。その背中を見て、ブックマンはため息を吐いて、後を追う事にした。