死んだ町に居座る適合者
夢小説設定
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「…いまのは、なんであるか?」
頭がぼんやりする。
いつの間に寝ていたのか分からないが、体を起こす。
ペタペタと体を触り、自分が誰であるか確認する。
「私は…夢を見ていたであるか?随分鮮明な、夢であるな。椿の夢である。おかしいである。私は今日初めて椿に会ったのに、何故涙が溢れるであるか?」
頬を伝う涙を両手で拭うが、止まらない。
すごく悲しくて、辛い。
守りたい、笑ってほしい。
その言葉だけが頭の中を巡る。
「くろ、りー」
「っ!瑠璃、大丈夫であるか!生きているであるか!」
弱い息を繰り返す瑠璃は、薄く目を開いてクロウリーを見上げる。
「つば、きは?」
「まだ、戻ってないである。でもミランダも一緒だから、大丈夫である!」
「そう、か。椿に、笑顔を」
「!さっきの夢は、瑠璃が見せてくれたのであるか?大丈夫である!瑠璃も椿も、もう頑張らなくていいである!私達が一緒にいるであるからな!」
「たのも、しいな。少し寝る」
短い言葉と共に、瑠璃は瞳を閉じて深い吐息を吐く。
クロウリーは、息が止まりはしないかとハラハラ待つしかできなかった。