死んだ町に居座る適合者
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定夢小説の主人公は、その話に応じて容姿や性格などを設定しています。
全ての小説で、夢用のお名前を使用する場合は、こちらを使用してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
暗い
深くて何もない闇の中
体が重い
沈んでいく
どこまでも深く
深い闇に落ちていく
キラリと何かが光った
視線を向ければ左腕にヒビの入ったリング
家宝だったもの
弓だったもの
腕の感覚が消える
あぁ壊したんだっけ
助けたかったから
何を?
浮かんで消える面影
…ミランダ…クロウリー
…瑠璃
蒼天の如く綺麗な瞳に惹かれたあの日から
お前だけが常に一緒にいてくれた
勉強も弓道も
町の見回りも
母さんに拒否された時も
父さんを殺した時も
沢山の人間を殺した時も
侵した罪が浮かんでは消える
『バケ、モノ...』
あぁわかってる
自分はバケモノだ
人間なのに
虎の瑠璃しか信じられなかった
縛り付けてしまっていた
『笑ってくれ椿』
笑ってきたさ今までも
『作り笑いをするな』
バレてたか
『1人で抱え込みすぎなのよ。私達にも手伝わせて』
何を?
『もう、一人で頑張らなくていいのよ』
我慢、しなくていいのか?
『後悔しているであるか?』
沢山してきたさ
『椿がエクソシストになってくれたら、すごく心強いである!』
なれるかな?
『もう、仲間である!』
仲間か、眩しいなぁ
アレなんだろ? 暗闇の中に浮かぶ綺麗な蒼い色
でも手が伸ばせない
左手も右手も体全部が重い
沢山殺してきたんだ
もう殺したくない
アクマを作らせたくない
壊しても壊しても数が減らない
終わらない
二人だけの静かな時間が欲しいだけなのに
下から腕が伸びてくる
たくさんの腕
ひっぱられる
下へ下へ
闇の中へ
あぁ、あの蒼は自由になれたかな
ミランダ。約束守ってくれたかな
クロウリー。仲間と呼んでくれてありがとう
瑠璃。長い間側で戦ってくれてありがとう
口元を動かしてみる
今、笑えてるかな
あぁ嫌だなぁ
眠りたくない
まだ確かめてないのに闇に飲まれたくない…