理解されない
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他人に理解されないものと言えば、私が真っ先に感じるのは、痛みだ。
体の痛みも然り、最たるは心の痛みではないだろうか。
自身が精神病を患い、尚且つ障碍者支援の仕事をしていた経験もあり、健常者に理解されにくい障碍者である精神障碍者は結構社会的に冷遇されている気がする。
身体障害なら、ぱっと見分かる人もいれば、ペースメーカーを入れてて健常者と変わらぬように見える人もいる。
でも大半は体の一部に外観から見てすぐに障害があると判断できるから、医療面の優遇や交通機関の優遇、企業に置いての障碍者雇用にも、かなりの優遇が見られる。
次にあげられるのが、先天的後発的問わず、知的障碍者だろうか。
彼らは、脳に何らかの障害、もしくは発達の遅れがあり、言葉を出すのが遅い、もしくはすごい拘りがある。
そして、学習能力については、特別支援学級を卒業する人達が多い。
しかし、彼らの優位転は、特定の事ならば、集中して作業ができることである。
障碍者支援施設で活躍してるのは、身体と知的障害の併用している利用者が多い。
知的障碍者の利点は、自分ができることには物凄い集中力を発揮できることだ。
軽度の知的障碍者であれば、手帳を見せない限り、健常者に劣らない人もいるので、住宅ローンなども生命保険付きで、組めてしまうのが利点と言えるだろう。
そして、私自身も患っている精神病の類。
これは、病名も多いし、症状も様々。
病院によって、同じ病名なのに、全く違う薬を処方されることをも少なくない。
精神の厄介なところは、患者自身も医者も、病態の管理ができないことだ。
私の場合は、混合性うつ病と診断され、3つのうつ病を併発した状態らしい。
一つは、不安症からくる気分の落ち込み、それに起因する体調不良
二つは、神経系統からくる、痛み。痛くて動けないことによるストレスから、気分の落ち込みを引き起こす。
三つは、好きなものにすら、関心が持てず、生きる意味を見いだせなくなる基本的なうつ病。
発症してから、8年近く経つが、
「どうして、うつ病になったのか」
「どうすれば治るのか」
色々な本や、うつ病克服者の話を聞いてみたりもしたが、どれも私の病の根本的な解決方法を示してはくれなかった。
最たる不便なことは、症状がいつ来るか自分でも把握できないということだ。
脳に先天的な異常があるわけでもなく、うつ病者特有の脳の萎縮も検査したが見受けられなかった。
故に、私は外見上、健常者と変わらない。
ただ、感じ方は育った環境もあるのか、少し世間体とはズレているらしい。
ほんの少し、人からミスを指摘された時は、それまでやってきた9割よくて1割だけ直せばいいのに、10を否定された気分になる。
体調が、悪くてふらついたりした際に、「そんな病人アピール要らないよ」と軽口で言われたら、「苦痛を体感できないから、しょうがないけど、マジでつらいんだよ」と心の内で嘆いている。
薬の服用は続けているが、痛みについての直接的な解決方法はないと医師に言われている。
骨格の歪みからくる痛みは、整体で直すしかないし、神経系のどこに異常があるかわからない場合は、薬の処方自体がない。
そもそも、神経系統の異常は現代医学では、明確にどこの神経が傷ついてるか判定ができない。
がん治療で使う痛み止め以外の薬は、全て試したが、服薬も湿布も筋肉注射ですら、効果がなかった。
今、唯一、効いているのは、過度な緊張(健常者でも少しピリッとした空気にさらされている最中の緊張が、私にとっては息をしていることすら否定されているような過度なストレス環境となる)の際に
頓服として飲む薬があるが、それは副作用として、眠気がひどくなる。
理由は簡単で、その薬自体は、自律神経のバランスを取る薬で、交感神経の働きを抑えて、副交感神経の働きを活発化させるからで・・・
何を言いたいかというと、この薬を飲むと、仕事中に意識が落ちる。
つまり、寝てしまうのだ。
舟をこぐとかを通り越して、唐突に意識が暗転していて、気が付くと10分以上意識を飛ばしている。
椅子に座っている仕事が多いから、軽い居眠りとしてバレないことが多いが、空白の時間があることが、自身としては恐怖だ。
つらつらと自身の症状を描いてみたが、一口に精神病と言っても克服してる人だっている。
復職を目指している職場の管理職の人に「ほかにも精神病になったけど、復帰してちゃんと仕事で来ている人もいるし、普通の仕事ができないことが理解できない」と言われたときは、結構ダメージが大きかった。
私だって、早く健康に戻りたいし(そんな見込みがあるかも見えないから苦しんでるわけだが)、仕事ある生活に戻りたい気持ちがあるのに、理解されない絶対的な壁があると、その時感じたのだ。
余談になるかもだが、痛みの指標について、がん患者が痛みの度合いを10段階の数字で記録して、医師との相談時に利用するというアプリを見つけた時があったが、そもそもそれは、がん患者向けであって・・・
それですら、例えば、患者自身が9の痛みがあると、記録していたとしても、医師は患者本人ではないから、その9の数値を同じ体感で理解できるかと言えば、答えはNOな気がする。
痛みの症状がひどい時、私も医師に伝えるのが難しかった。
一番ひどかった時は、朝目が覚めた時、全身が痛すぎて、自身の体制が分からなくなっていた。
どこが、痛いのか。
何かで圧迫していて痛いのか。
自身も体の部位に意識を向けるが、どこもかしこも「痛い」としか伝えてこず、動かそうと指示を出しても、手を握ることもできなかった
今は随分と自分に合う、東洋医学系で対応しているが、外見が健常者でも、中身がまったく人と違いすぎる自分自身に嫌気がさしてる今日この頃。