まさかの・・・
夢小説設定
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八戒「三蔵、一応、殺しちゃだめですよ?」
三蔵「殺さない様に撃てばいいだけだろう?さぁ、元に戻せ、5、4、3、」
雀呂「い、今戻すから待ってくれ!」
ボロボロになりながらも、雀呂が両手でパチンと指を鳴らせば、全員が不思議な煙に包まれる。
悟浄「なんだこりゃ」
悟空「煙でなんも見えねぇ」
四人がそれぞれ咳込みながらも、徐々に互いの声が元の音程に戻り始めていることに気付く。
八戒「けほっけほっ、でも、皆さん、声、戻りつつありますよ?」
三蔵「ごほっ、あぁ、やっと服のよれも無くなってきた」
約1分ほど、煙に包まれた後、ゆっくりと煙が収まるにつれて、視界も森の中に戻っている。
そして、一行は互いに互いを確認していつも通り男に戻っていることを確認する。
悟空「あ、みんな、元に戻ってんじゃん!良かったぁ、これでいつも通り旅ができるぅ!」
八戒「そうですね。花喃の体を傷つけずに旅が出来るのは良いことです」
悟浄「お前の観点はそこなのかよ。けど、服が合わねぇってのは解消できてよかったわ。三蔵様のナイスバディのラインが見れないのはちょっと残念だけどな」
三蔵「貴様だけもう一度術にかかってきたらどうだ?まだ術者はそこに転がってるぞ」
悟浄「げっ、それは勘弁。てか、これ、どうすんの?」
悟浄が顎で示す先には、地面に転がったままピクリとも動かない雀呂がいる。
三蔵「・・・後々、また現れられたも邪魔だな。処分しておくか?」
悟空「ちょっと待って、三蔵。こいつ、こんなんだけど、そんなに悪い奴じゃないと思う。俺、前にこいつと話したことあるけど、そんなに悪い奴じゃなかった。たぶん、ここまで来るまでに色々あったんだって。一応、道の脇にどけとくだけにして置いていこうぜ」
八戒「悟空がそこまで言うなら、そんなに悪い人ではないのかもしれませんが・・・まぁ、この傷ならしばらくは動けないでしょうしね。僕らは今の内にこの森を抜けてしまいましょう」
悟浄「じゃあ、この辺りでいいなっと」
悟空と八戒の話を受けて、悟浄が雀呂の両足を持って道のすぐ脇の茂みの中にぽいっと投げ入れる。
雀呂「ぐあ!怪我人を投げる馬鹿がいるか、このアホ共!」
悟浄「あぁあん?見逃してやろうって言ってんだから、口の利き方には気を付けんだな。今度は首撥ねるぞ?」
悟浄が脅すかのように、錫杖の反対側の刃物部分を雀呂に見せつける。
雀呂「ひぃ!ごめんなさい!」
悟浄「分かりゃいいんだよ、分かりゃぁな。じゃ、行こうぜ、三蔵」
悟浄が雀呂の処理をしている間に他の三人は、ジープに乗り込み出発の準備が出来ている。
悟空「悟浄、遅い!」
悟浄「人に処理させといて文句言うんじゃねーよ。いいぜ、八戒」
悟浄もジープに乗り込んで、四人が揃ったところで、八戒が静かにアクセルを踏み、一行は、ボロボロの雀呂を置いて、西へ旅を再開した。