まさかの・・・
夢小説設定
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自身の姿を見た三蔵。
果たして、彼の反応は・・・
三蔵「・・・・・・・・俺、なのか?」
鏡に映るのは、金髪たれ目で、少し大きめの潤んだ紫の瞳。
法衣は本来のサイズから体型が変わったがためにサイズが合わなくなってしまって、よれて今にもずれ落ちそうだ。
しかし、胸元は法衣の合わせ目から谷間が見える程豊満で、腰帯がずれている部分に恐る恐る自身で触れてみれば、見事なくびれが存在していた。
悟浄「なぁ、三蔵。その胸、マジ物か?ちょっとくらい触らせろって」
姿鏡の後ろからひょっこり顔を出して、悟浄が三蔵に近寄る。
三蔵「ちょ、待て、近寄るな!」
顔を赤くして後ずさる女体化中の三蔵。
悟浄「悟空、後ろから押さえてろよ」
悟空「え、あ、うん、三蔵?暴れると転んで危ないって、落ち着こうぜ」
後ろから悟空が三蔵の肩を押さえて、悟浄が三蔵に迫る。
悟浄の手が三蔵のふくよかな胸に触れた瞬間、バシン!といつものハリセンが炸裂する。
三蔵「触るな!この無礼者!」
性格や行動は三蔵なのだが、声や体型がすでに女の子のそれだ。
八戒「・・・これは、ネタですか」
三人のやり取りに八戒がボソッとツッコミを入れるが、ハリセンでその場に倒れていた悟浄が起き上がると彼にも変化が起きていた。
悟浄「いってぇ~。女になっても手加減無しなのかよ」
悟空「あれ?今度は悟浄の声がおかしい」
悟浄「あん?俺の声?・・・あー、確かになんか変な感じするな」
そう言いながら、悟浄は自身の喉を触る。
そこにはあるはずの喉仏が存在しない。
悟浄「・・・もしかして、俺も、か?」
悟浄は、三蔵の方を向いていた姿鏡を自身の方に向けて、自分自身の姿に絶句する。
悟浄「マジかぁ・・・三蔵のはナイスバディの綺麗な姉ちゃんだけど、俺は可愛い子ちゃん系な訳・・・」
落胆している悟浄の身長は、184センチのはずの彼はそこにはなく、身長150センチくらいの小さな体の赤い髪の女の子が、だぼだぼな服を着て、手などは袖に隠れてはいるが、胸はちゃんとあって、だぼついた服の合間からしっかり胸が服を押し上げている。
自分自身で胸に触りながら、「これ、マジ物だ」と凹んでいる悟浄を見て、悟空が慌てる。
悟空「え、これ、伝染すんの?!って、ことは、俺も?」
慌てて悟空は自分の喉仏や胸の辺りを触るが、変化は無いように思える。
悟空「はぁ、良かった。俺、三蔵に触ってたけど、大丈夫みたいだ」
三蔵「悟空」
悟浄「お前だけが無事でいられると思うなよ?」
ゆらりと女体化した二人が悟空の方へと近寄ってくる。
悟空「え、ちょっと待って、二人とも怖いって!それに俺だけじゃなくて八戒も女になってないってば!」
悟浄「この状況で、八戒にそんなことできるか、クソボケ猿!とっとと女になっちまえ!三蔵、腕、押さえてろよ!」
三蔵「言われんでも、もう掴んでる」
悟空「え、ちょっと待って、離せよ三蔵!」
三蔵「悟空、お前は女の手を手荒く振り払えるような男なのか?」
潤んだ紫の瞳が悟空を写す。
三蔵の瞳と色気にやられて、一瞬、悟空の動きが止まる。
悟浄「そっこだぁ~!」
だぼだぼの服を着た女体化中の悟浄が、とてとて愛らしく駆け寄って来て悟空に抱き着く。
悟空「どわっと!」
勢いよくぶつかられて、悟浄を抱き止める形で倒れ込む悟空。
悟浄「どうだ!こんな可愛い女の子を抱き止めるなんて体験なんて滅多にできないんだぞ!堪能しとけ!」
調子に乗って悟空の胸板に頬ずりする悟浄。
そして、悟空の異変に気が付く。
悟浄「・・・悟空、お前はぺちゃぱいタイプか」
悟空「はい?どゆこと?」
悟空の声はすでに日頃の声ではなく、女性のそれになっている。
服の上から悟浄が胸やくびれの辺りをまさぐっている。
悟空「ちょっ、悟浄、くすぐったいってw」
悟浄「うるさい!ちゃんと確かめなきゃダメだろ?俺と三蔵だけばっちり女性化してんのに、お前だけぺちゃぱいキャラとかずりぃぞ!身長も大して変わってないし、喉仏はないから声高めだけど、外見ほとんど変化なしってマジでずりぃ!」
三蔵「あとは、八戒か」
悟浄「だな。ほれ、立て、悟空」
悟空「押し倒しておいて、ひでーよ、悟浄」
悟空を押し倒していた悟浄が立ち上がり、差しのべたダボついた袖の中の手を取って、女体化した悟空も立ち上がる。
八戒「えーっと、皆さん、止めません?こういう押し付け合いって良くないと思うんですよぉ」
ニッコリ引きつり気味の笑顔で八戒が、いつでも逃げだせるよう臨戦態勢を取りながら徐々に、女体化した三人から距離を取る。
八戒と三人の間にあるのは、一枚の姿鏡だけ。
辺りは暗闇に包まれ、1ヶ所だけ明かりが頭上から降りてきているが、その距離、3メートルと開いていない。
悟浄「女体化した奴の変化した部分に触れた順に性転換してるみたいだからな、行け!悟空!八戒に触って来い!」
八戒「そこまで、原理が分かっているのなら、解く方法を考えましょうよ!」
三蔵「八戒、一蓮托生と言う言葉を知っているか」
八戒「正しくは、死後、極楽の同じ蓮華の上に生まれることですよね?」
どすの利いた女の子声の三蔵のセリフに、半分引きつりながらも正確な意味を述べる八戒だが、それに悟浄が鋭く突っ込む。