大人の恋愛 不器用男再起をかける
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あれからトントン拍子で悠香の採用は決まり、その日の内に衣装合わせの為にアポロンメディア開発部に、ファイヤエンブレム所属のヘリオスエナジーのスタッフが駆けつけ、アニエスも集合し衣装についての討論が為された。
過去に使っていたのは、まだ若かったこともあり、白の薔薇を組み合わせたミニウエディングドレス風の露出度少な目装備だったが、今回は大人の色気を前面に出そうと言うことになり、左右共にわき腹までスリットの入ったチャイナドレスに、谷間が大きく見えるようにおへその辺りまでダイヤ型の露出がある大人の色香満点の服装になった。
もちろん、背後も腰辺りまで大きく開いているし袖もノースリーブで、全体的に白地に金色の糸で緩い螺旋を描いた模様の入った服装だ。
腕はさすがに、体全体の露出度のバランスを取るために、二の腕まである長い純白の手袋をすることになり、足元も白のピンハイヒールで統一される。
通信用にと、アポロンメディア斎藤さんが数十分で作り上げた透明な三角水晶が取り付けられた白い丸型イヤホンを耳にかければ、薄紫の電子ブラインドが展開して視界にヒーロー活動に不可欠な各種通信情報などが表示される仕組みになっている。
それをかければ、どういう仕組みになっているのかは不明だが、肩口までの黒髪もカモフラージュで純白に変わり、長さも腰辺りまで緩いカールをえがいて伸びる。
「わぁ、なんか自分じゃないみたいですぅ」
姿鏡で自分自身を見て、感想を言う悠香に横からアニエスが口紅を手にして前に回り込む。
「全身白一色だと色香にかけるから、口紅は少し濃いめのピンクにしましょう。ミルキーフリーって名前にふさわしくやんわりとした色合いのこれなら服装に負けないはずよ」
そう言って、本人の了承も得ずに口紅を塗る。
「ちょっと、アニエスさん!」
「はい、動かない!せっかくおめかし中なんだから、抵抗しない!」
アニエスの気迫に大人しくなる悠香。
「はい、おっけ~よ。タイガー、バーナビー、もう入って来ていいわよ」
女性のおめかしとだけあって、開発室外で待機させられていたタイバニは上司のロイズと共に中に入る。
「ふむ、なかなか、昔との違いが出せてていいじゃない」
「ちょっと、露出多すぎでないか?悠香、恥ずかしくない?」
「ちょっと、恥ずかしいですぅ」
悠香が虎徹の言葉に体全面を隠そうとして腕を前面に回して体を捻れば、本人の意図とは逆に谷間が強調されてしまい色香が増す。
「いいんじゃないですか、ブルーローズとも被らない大人の色気を演出で来てると思いますよ」
「タイガー、ついでだからバーナビーと一緒にこのまま他のメンバーにも顔合わせさせてきて。新聞社には私から情報リークして名前はそのままで、ミルキーフリー現役復活として宣言させるから、今晩はお披露目インタビューするか、事件があればそれが祝賀出動会よ」
「相変わらず容赦ねぇ、仕事の鬼だな」
「何か、言った?タイガー?」
「い、いや、な、何でもないっす」
アニエスの鬼気迫った顔に慌てて謝罪を入れて虎徹は悠香の手を取り、トレーニングルームへとバーナビーと共にその場を後にした。
トレーニングルームに移れば、先程まで現場で活躍していたヒーロー達が運動着のまま集合していた。
全員モニターの前に居て、先程の事件のヒーローTV の再放送を見ていた。
「よう、お前ら、モニター前に集合してどうしたよ?」
「どうしたも何もさっきの映像、見直してたのよ。スカイハイが拾い損ねた手榴弾。本来なら野次馬の中に落ちてもおかしくなかったのに何かに阻まれてるじゃない?群衆の中にNEXTでも居るんじゃないかってみんなで探してたところよ」
虎徹の掛け声にファイヤーエンブレムが答える。
「あー、それ、こいつの能力だ。皆に紹介しようと思って連れて来た。ミルキーフリーだ。今、衣装合わせして来てそのままで来ちまったから画面に映ってるのとは別人だけど、ほれ、この最前線にきらりとある青い光。これ、こいつが能力使った時の光だ」
虎徹に紹介されて、白い衣装のまま全員の前に出る悠香。
「初めましてぇ。ミルキーフリーですぅ。これでも一時期ヒーローしてましたぁ。ワイルドタイガーとロックバイソンの同期ですぅ」
「はぁ?ミルキーフリーってもっと白薔薇の衣装だったろ?イメージチェンジか?」
「ロックバイソンは昔とそんなに変わってないのねぇ。虎徹さん?他の人も紹介してくれる?」
「ちょっと、タイガーをヒーロー名で呼ばないってどういう関係な訳?」
「あー、今突っかかってきたのが、ブルーローズだ。ブルーローズ、こいつは俺の恋人。ルーキー時代から付き合ってんだ」
「はぁ?うっそ、あんたが恋愛とか考えらんないんですけどぉ」
虎徹の発言にブルーローズは引いている。