大人の恋愛 不器用男再起をかける
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定夢小説の主人公は、その話に応じて容姿や性格などを設定しています。
全ての小説で、夢用のお名前を使用する場合は、こちらを使用してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アポロンメディアまで虎徹の愛車でラジオをつけて現場の状況確認をしながら向かい到着後、それぞれヒーロースーツに着替えて、先に到着し会社前でバーナビーがバイクに跨って待っている所へ。
二人が到着し、ワイルドタイガーが走りながらミルキーフリーを抱え上げてそのままサイドカーに飛び乗った。
バイクを発進させながらバーナビーが問う。
「二人共状況は分かってますか!」
「夜間バスのハイジャック事件だろ!犯人は二人、人質は運転手含めて21人。走行中の車内で消灯モードになってから犯人達はバスを内側からハイジャック。ここは、無理やりにでもバス止めて抑え込むか?」
「運転手が銃口突き付けられて運転してる可能性もあります。ロックバイソンのように力技でバスを止めたら、被害が広がる可能性があります。ここは少数精鋭で決めましょう」
「ミルキーフリー何か考えがあるんですね?」
「バーナビーさん、このバイク。連結外せますよね?」
「可能ですが、そうすると貴女はどうするんですか?」
「タイガー、対象のバスに近づき次第、私をバスの屋根に着地できるように能力で思いっきり投げてください。その後に連結を解除して、二つのバイクでバスを挟んで。連結を解除したらバーナビーさんは運転席側から乗客降ろし口を開けるように、運転手さんに指示してください。ドアが開いたら私が中に入ります」
「一人って、相手は武器持ってんだぞ!お前の薄い装甲じゃ撃たれたら」
「私の能力はバリアです。銃弾の嵐なんて怖くありません。乗客への跳弾も考慮して中に入ったら、犯人達以外の市民を守るために全体的にバリアを展開します。大丈夫です。危ないと思ったらお二人の判断に任せます!」
「あまり、深い作戦会議はしてられそうにないですね。見えてきましたよ。あの白いバスです。タイガー準備はいいですか」
「あーもー!あんま、無理すんなよ!」
半ば投げやりにワイルドタイガーは能力を発動して、サイドカーの上で立ち上がり、お姫様抱っこのミルキーフリーを体の横から正面に向かって思い切り良く投げてやる。
投げられたミルキーフリーは、上空で身を捻って、華麗に目的のバスに着地。
その間に、タイガー&バーナビーはバイクの連結を解除して、バスの左右に回る。
先に、バーナビーが運転席側に到着。
ミルキーフリーはバスの後方から全歩に向かって駆け出している。
運転手が左手側から銃口を向けられながらも、右の視界の端でバーナビーがドアを開くようにジェスチャーしているのを見て取ると、犯人バレない様にそっと反対側にある乗客乗り降り口を開ける。
それに気付き振り向いて銃口が運転手から外れる犯人。
そこへ上からミルキーフリーが入口上部を手で掴みながら曲線を描いて車内に入り、開いた扉口まで来ていた犯人の首を交差した両足で挟み、足を元に戻す勢いで犯人を車内奥、運転手から離れた所に投げつける。
犯人が取り落とした銃口を拾い、片腕を振って他の乗客を覆うようにバリアを展開。
「観念なさい。私が来たからには誰も怪我はさせないわ」
「ケッ、女一人がいきがってんじゃねーよ!」
もう一人の犯人が、倒れた仲間を踏みつけながら銃をミルキーフリーに向ける。
「残念。でも、ちょうどいいわ。二人とも確保よ」
ミルキーフリー持っていた銃を犯人に向かって投げつけるついでに、彼女が指先でくるりと円を描けば、犯人達を拘束する円柱のバリアが完成する。
「な、なんだ、これ!」
「撃てるものなら撃てばいいわ。けれど、そのバリアは銃弾なんて簡単に跳ね返すわ。今その中で撃ったら跳弾して自分達が怪我するだけよ。運転手さん、ワイルドタイガーとバーナビーの誘導に従ってバスを止めてください。タイガー、こっち終わったわ。バスの前に回って、止まれる場所まで誘導して!」
ミルキーフリーの華麗なバリア展開術で、あっという間にバスハイジャック犯は確保された。
自由を取り戻した運転手は、タイガー&バーナビーの誘導に従い、歩道脇に車両を止める。
「ミルキーフリー!大丈夫か!」
「ワイルドタイガー、バリアごと犯行グループを運び出してちょうだい」
「おう、任せとけ。逃げんじゃねーぞ、てめーら」
ワイルドタイガーが車内に乗り込み、円柱バリアに閉じ込められた犯人達をハンドレットパワーを生かして持ち上げて運ぶ。
犯人達が外に出されると同時にミルキーフリーは「お騒がせしましたね」と一声かけて、市民を守るために張っておいたバリアを解除して、彼と共に車内を後にする。
駆けつけていたパトカーに犯人達を引き渡すため、ミルキーフリーがバリアと解こうとする。
実はこの瞬間が一番危ない。
犯人達は武器を持ったままだが、一人は気絶しているが、残りの一人はまだ拳銃を持っている。
本来は二人とも気絶させた状態で、警察に引き渡すのだが、犯人はまだ拳銃を手放しておらず、ワイルドタイガーが強引にバリアごと振って気絶させようにも、拳銃の引き金を引かれたら、中で跳弾して犯人も怪我をする可能性がある。
バーナビーも駆けつけて、バリアを解いた瞬間に犯人に逃げられたり暴走されない様に三人体制で犯人を囲む。
「おい、お前、変なことすんじゃねーぞ」
ワイルドタイガーが脅せば、犯人は狂気に満ちた笑顔を見せた。
「けっ、こんな所で捕まる位なら、こうしてやる」
犯人は自身の頭に銃口を向ける。
「危ない!」
自殺されまいとミルキーフリーがバリアを解いて、犯人を自由にする。
「よっしゃ!」
動ける犯人はそのまま逃走を図ろうとする。
「させません!」
「バニー!お前はこいつを!俺がアイツ捕まえてくる!」
ワイルドタイガーが気絶していた犯人の襟首を持って駆けだそうとしていたバニーに投げつけて、自身も走り出す。
「タイガー、前方にバリアを張ります!これを決めたら奥さんになってもいいです!」
「はぁ、お前、こんな時にそんな答え方って有りかよ?!」
「ヒーローとして失敗は出来ないでしょう!行くわよ!」
「だぁー!なるようになれ!俺はお前と結婚したいんだよ!こんな所で邪魔されてたまるかぁ!」
ミルキーフリーが犯人の逃走先に半円柱のバリアを展開する。
ワイルドタイガーは半分やけくそ気味にグットラックモードを発動させる。