大人の恋愛 不器用男再起をかける
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「へぇ、タイガーさんにも彼女いたんだねぇ。僕はドラゴンキッドだよ。よろしくね、胸の大きいお姉さん♪」
「えへへ、褒めてくれてありがとうねぇ。お姉さんなんて呼ばれると若返った気分だわ」
「胸が大きいことを否定しない辺り、かなりの大物ね」
「あ、こっちのピンクの髪はさっきの衣装合わせで世話になったヘリオスエナジー社、社長のファイヤーエンブレムだ」
虎徹がブルーローズとドラゴンキットの後ろにいたファイヤーエンブレムを紹介する。
「あらあら、ヒーローで社長さんなんですねぇ。凄いですねぇ。感激しちゃいますぅ」
「あら、意外と持ち上げ上手なのねぇ。こちらこそよろしく。ちょっと折紙、あたしの後ろに隠れてないでちゃんと挨拶なさい」
バシンとファイヤーエンブレムに背中を叩かれて、彼女の後ろから出てきた金髪の青年は目のやり所に困るといった感じで、そわそわと視線をあまり合わせず挨拶する。
「お、折紙、サイクロンです。よ、よろしく、お願いします」
「あら、彼が見切れ職人さんなの?いつもの口調とは違うのねぇ」
「いつもあの口調だと疲れるんで、普段はこんな感じです」
「そうなのね、ミルキーフリーよ。30超えたおばさんだけど、よろしくねぇ」
「え、30超えてるんですか?とても、そんな風に見えないです。とても、その、美人さん、です」
しどろもどろの折紙サイクロンの隣からスカイハイが声をかける。
「さっきの事件では、世話になったね。私が取り落した手榴弾から民衆を守ってくれてありがとう本当にありがとう。私はスカイハイだ。今後ともよろしく、ミルキーフリー君」
「元気な方ですねぇ、でも長年、キングオブヒーローだっただけあって、口調も日頃と変わりないんですねぇ」
「あれは、彼の素ですよ、ミルキーフリー。ところで、虎徹さん、彼女の所属はロイズさんが言ってた通り、うちでいいんですよね?」
一通り、挨拶が終わった所で、バーナビーが虎徹に確認する。
「あぁ、これからはバディじゃなくてトリオで活動だとさ。ミルキーフリー用の移動単車作るのは、斎藤さんに任せてあるそうだけど、アニエスさんからあんまブルーローズと被るなとも言われてるし、この格好でバイクとかは無理だろうし、こいつ運転そんなに得意じゃないからなぁ」
「虎徹さん!それは言っちゃダメです!私だってやれば運転位できますよぉ」
「あー、俺が酔い潰れた時に家まで俺の車で送ってもらったことあるけどよ、何度かこすってただろ。その腕で現場に出られちゃ困るって」
「えー、やれば上手くできますよぉ」
「ハイハーイ、恋人同士の痴話喧嘩は見せつけないでもらえるかしら?こっちがごちそう様って感じよ。とにかく、ミルキーフリーも私服に着替えてきたら?その衣装出動中は良いかもしれないけど、この場だと浮くわよ?せめて運動着に着替えてきたら?ここの機器もかなり昔とは違うんじゃないかしら。そこは、ロックバイソンやタイガーに聞いて使い方覚えてもらわないと」
「あぁ、それもそうだな。悠香着替えあるか?」
「えっと、今日は面談だけだと思ったから始めに来て着た服しかないわ。一度自宅に戻って服とかこれからの準備をしないと」
「じゃ、一度戻るか。バニー悪いけど、俺、こいつを送ってくるから残りの仕事頼むわ」
「早めに戻って来てくださいね。いくら僕が優秀だからと言っても出来る範囲は限られてるんですからね」
「へいへい、分かりましたよ。じゃ、行こうぜ、悠香」
虎徹が悠香をエスコートしてトレーニングルームを出れば、続いて出て行こうとしていたバーナビーの腕をファイヤーエンブレムが掴んで止める。
「ちょっと、ハンサム。あの二人、ファーストネームで呼び合ってるけど、本当に付き合ってるの?」
「僕も虎徹さんに彼女が居たなんて、今日知ったばかりなので、ここは同期だというロックバイソンさんに聞いた方がいいんじゃないですか」
「あら、それもそうねん。ロックバイソンってあら?どこに行ったのかしら、彼?」
バーナビーの腕を離して振り向いた彼女の視界にロックバイソンは居ない。
彼はこの手の話をあまり広めるなと昔から虎徹に言われているため、ファイヤーエンブレムが好みそうな恋話になると予測し、ファイヤーエンブレムがバーナビーを引きとめてる間にモニター前から移動して、円形状のトレーニングルームの反対側へと移動していた。
「ちょっと、ロックバイソン!どこ行ったのよん!」
「じゃ、僕はこれで失礼しますね」
恋話好きのファイヤーエンブレムの注意が離れた所で、バーナビーもトレーニングルームから逃げ出した。
ワイルドタイガーに恋人がいたこと自体がロックバイソン以外知らなかったことなので、ロックバイソンがヒーロー全員から二人の馴れ初めを尋問されたと虎徹達が知るのはまた後日の話である。