雨の中にて思ゆる
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~悟空サイド~
波珊「悟空、手伝ってもらうのは、有り難いがいいのか?」
紗烙の側近、波珊は稽古の休息を取りながら、悟空に尋ねる。
波珊「お前達は、客人だ。先日の戦いでの傷も癒えてないんじゃ」
悟空「あー、俺ら、戦うなんていつもの事だし、傷なんてもう治ってるし。それに」
波珊「それに」
悟空「俺、なんか、もっと強くなりたいんだ」
波珊「・・・俺からみたら、お前らは十分強いように思えるが?」
悟空「そう?俺さ、もっとこう」
波珊「もっと?」
悟空「筋肉ムキムキになりたい!」
波珊「・・・」
紗烙の側近の彼が、予想外の言葉に口をパクパクしていると
悟浄「おい、悟空!いつまで外で濡れてんだ!」
八戒「雨が止む前に、お風呂入っておきましょうか」
八戒と悟浄が悟空を迎えに来た。
悟空「おう、今行く!波珊のおっちゃん、ありがとうな!」
にかっと笑って、悟空は二人の方に走っていく。
途中、彼は一度だけ上を見た。
さっきまで、三蔵が窓から、こちらを眺めていた気がして、手を振っておこうかと思って見上げたけれど、視界にその姿は無くて。
(三蔵。俺、信じてるからな)
斉天大聖の名を冠する金色の瞳の彼は、強い意志を宿した瞳を瞬いて、自身を呼ぶ連れの元へと駆け寄る。